夏の二十四節気総論。立夏から立秋までをできるだけわかりやすく解説
2025/01/16
春も終わりに近づき、暖かさが本格化してくる頃。
そんな季節の変わり目を感じながら迎えるのが、夏の二十四節気です。
私自身、立夏(りっか)を境に一気に日差しが強まり、気温も上昇してくると「ああ、もう夏の始まりなんだ」と意識するようになります。
ここでは、夏に属する節気をサクッとまとめつつ、気候変化や農作物の動き、行事などをできるだけわかりやすく解説していきます。
夏が好きな方も、暑さが苦手な方も、暦を意識すると少しだけ季節を楽しめるかもしれませんよ。
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夏に属する節気とは
二十四節気のうち、立夏(りっか)から立秋(りっしゅう)までの六つが夏にあたります。
具体的には、以下の節気が該当します。
1.立夏(りっか)
春が終わり、暦の上では夏がスタートする節気。
五月五日ごろを目安とし、日差しが力強くなり始めます。
私の場合、この頃になると半袖で外を歩く機会が増えるので、「あ、夏がきたな」と感じます。
2.小満(しょうまん)
五月二十日ごろで、草木や作物が少しずつ満ちてきている状況を指す節気。
私のイメージとしては、緑がいよいよ鮮やかになりはじめ、山道を歩くと深い緑の香りを楽しめるようになる頃です。
3.芒種(ぼうしゅ)
六月五日ごろで、イネや麦など「芒(のぎ)」と呼ばれる先のとがった穂を持つ穀物の種をまく時期。
梅雨入りが近づく地域もあり、空気が少し蒸し暑くなることが増えてきます。
4.夏至(げし)
六月二十一日ごろで、一年のうちで最も昼の時間が長くなる節気として有名。
日が長いので夜まで活動できる反面、太陽が高く昇るので暑さがきつく感じることもあります。
5.小暑(しょうしょ)
七月七日ごろで、本格的な暑さがじわじわと始まる時期。
個人的には、ここから夏休みや花火大会など、夏らしいイベントを意識するようになります。
6.大暑(たいしょ)
七月二十三日ごろに当たり、暦の上で最も暑い時期。
梅雨明けと重なる年も多く、カラッとした猛暑や、逆に湿度の高いムシムシした暑さが続くイメージがあります。
そして、この大暑が終わると、いよいよ立秋になり、暦の上では秋へと移行します。
夏ならではの気候変化と農作物
夏の節気を迎えると、何よりまず気温がグッと上がり、日差しが強くなることを実感できます。
私も毎年「小暑」や「大暑」のころには、日焼けや熱中症に注意しながらも、夏らしい行楽を楽しみたいと思うようになります。
気候的には、梅雨の時期が絡むため、湿度が上昇して気温と重なって「蒸し暑い」と感じやすいでしょう。
梅雨明け後は強い日差しが降り注ぎ、急な夕立や雷雨なども発生しやすくなります。
農作物の面では、田んぼのイネがどんどん伸び、夏野菜(トマト、キュウリ、ナスなど)は日差しをたっぷり受けて育ち盛り。
私は夏野菜の瑞々しさが大好きなので、市場でカラフルな野菜を見かけると、夏が来たなあと実感します。
また、夏至を過ぎると少しずつ昼が短くなっていくはずなのですが、体感的には「まだまだ夏真っ盛りだよ」と感じるのが面白いところ。
暦と実際の気候には多少のズレがありますが、それも日本の四季の面白さですよね。
夏の行事や暮らし
日本の夏といえば、七月や八月にお祭りや花火大会などがめじろ押しです。
七夕(小暑ごろ)やお盆(旧暦に準じる場合もあり)などの行事もあり、家族や友人とのレジャーを楽しむ時期でもあるでしょう。
また、子どもたちにとっては夏休みのシーズン。
私も学生時代は夏休みに入ると一気に開放的な気分になり、海や山に出かけたり、虫取りをしたりと、暑さの中でしか味わえない楽しみを満喫していました。
食べ物としては、夏野菜の収穫がピークを迎え、トウモロコシやスイカなどの甘みが最高になるころ。
暑さ対策をしっかりしながら、冷たい飲み物やアイスクリームなどを摂り過ぎないようバランスをとるのも、暮らしの知恵かもしれません。
梅雨明け前後で雨の降り方が変わるので、植物の水やりやガーデニングなどもコツが必要です。
強烈な日差しが降り注ぐため、日中はなるべく避けて朝や夕方の涼しい時間帯に外で作業するのが快適に過ごすポイントでしょう。
夏の六節気をつなぐ二十四節気の面白さ
立夏から大暑までの六つの節気は、それぞれが「夏の始まり」「梅雨入りに向かう」「一年で昼が最も長い」「暑さのピーク」など、季節の進行度合いを示しています。
この流れを意識すると、ただ「暑い夏」ではなく、細やかな変化に気づきやすくなるのが二十四節気の醍醐味。
たとえば、立夏で「初夏が始まった」と思ったら、小満で「作物が満ちてくる」、芒種で「種まきが進む」、夏至で「昼が最長」、小暑で「やや本格的な暑さ」、大暑で「最高潮の暑さ」といった具合に、一歩一歩進む時間軸を楽しめます。
私自身も、梅雨明けを迎えたあたりから「よし、夏だ!」と気分が高まり、夏至や大暑を越えていくなかで、どんどん夏の盛りを満喫するようになります。
汗をかきつつ、夏ならではの行事や食べ物を楽しむと、「夏ってやっぱりいいな」と思うんですよね。
興味があれば、各節気ごとの詳細記事も読んでみると、さらに深い理解が得られるでしょう。
春の総論はこちら:
春の二十四節気総論
次の節気はこちら:
秋の総論
トップ記事はこちら:
二十四節気を徹底解説するトップページ
まとめ
夏の二十四節気は、立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑の六つ。
春の名残がまだ残る時期から始まり、やがて梅雨がやってきて、さらに盛夏へ突入する流れが目に浮かぶようです。
農作物にとっては成長が加速し、人々にとっては暑さとの戦いが本格化するシーズンでもあります。
お祭りや花火、海や山でのレジャーなど、夏ならではの楽しみも盛りだくさん。
私は、夏の太陽を浴びながら食べるスイカやアイスクリームが最高のごちそうだと思いますが、二十四節気を意識すると、気温や湿度の変化をより上手に捉えて、夏バテや体調不良を防ぐ生活リズムを作りやすいんですよね。
次の季節・秋に向けて、夏の暑さが収まるまでの間、ぜひ自然の変化を感じ取りながらライフスタイルを楽しんでみてください。
暑いからと避けるばかりでなく、夏野菜の瑞々しさや日差しのエネルギーを味方につければ、きっと充実した夏の日々が待っているはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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