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二十四節気について

小雪とは何か 冬の入り口で訪れる穏やかな寒さをできるだけわかりやすく解説

2025/01/21


晩秋から冬へと季節が移ろうこの頃。

そんなタイミングで迎える二十四節気の一つが「小雪(しょうせつ)」です。

個人的には「小さい雪」と書く名称が印象的で、聞いた瞬間に「そろそろ本格的な冬が近いんだな」という気持ちになります。

ここでは、小雪の語源や太陽黄経との関わり、気候変化や七十二候の特徴、そして関連する行事や食べ物・暮らしのヒントをできるだけわかりやすくまとめました。

冬の序盤をどのように快適に、かつ楽しみながら過ごすか、一緒に考えてみませんか。

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小雪とは何か

 

小雪は、二十四節気のうち十一月二十二日ごろを目安に訪れる節気です。

読み方は「しょうせつ」といい、その字の通り「本格的な大雪にはまだ早いが、少しずつ寒さが深まって雪が降り始めるころ」という意味があります。

名前だけ聞くと、ものすごい雪をイメージするかもしれませんが、実際には「まだ雪は少ないかな」といったニュアンスが強いのが小雪。

太陽黄経でいえば二百四十度の位置にあり、秋の節気(寒露、霜降)を経て、前の節気「立冬」を過ぎてからさらに深まった段階とされます。

ここから約十五度先に「大雪(たいせつ)」が控えているため、小雪のあたりは冬の準備期間のような雰囲気を感じ取れるでしょう。

 

この節気に起こる気候の変化

 

小雪を迎えると、晩秋の名残が薄れ、北日本や山沿いでは初雪の便りが聞こえてくることもあります。

ただ「大雪」ほど寒さがきついわけではなく、日中はまだ過ごしやすい気温の日が混在している地域も多いでしょう。

私はこのころ、「そろそろコートやダウンを引っ張り出しておかないと…」と思いながら、外出するときの装いに悩み始めるころでもあります。

暖房器具を本格稼働させる方が増えるでしょうし、空気が乾燥してくる時期でもあるので、風邪やインフルエンザ対策に気を配る必要があるかもしれません。

農作物に目を向けると、秋の収穫がひと段落しつつあり、次の冬の野菜(白菜、大根など)が本格的に出回り始めるころ。

スーパーでも冬野菜が目立ち始め、鍋料理用の食材を見ていると、ああもうそんな季節だな、としみじみ感じますね。

七十二候との関係

 

小雪にも、二十四節気をさらに五日ずつ区切った三つの七十二候が用意されています。

いずれも冬の足音が迫ってくる情景を垣間見せてくれるものが多いのが特徴です。

 

1.虹蔵不見(にじ かくれて みえず)
「虹が隠れて見えなくなる」という意味で、空気が冷えて湿度や温度条件が変わり、虹が出にくくなる時期を示します。
冬が深まるにつれて、雨上がりに虹を目にする機会が減るのですね。

2.朔風払葉(さくふう はようを はらう)
「北風(朔風)が木の葉を払い落とす」という表現で、冷たい風が吹き木々が葉を落としやすくなるころを描写しています。
街路樹の落ち葉が増えて、「冬景色に近づいてきたな」と感じるタイミングです。

3.橘始黄(たちばな はじめて き なる)
「橘の実が黄色く色づき始めるころ」。
橘は日本固有の柑橘で、古くから常緑の縁起物として神社などにも植えられてきました。
この時期、柑橘類が色づくのも冬支度の一つと言えるでしょう。

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関連する行事や食べ物暮らしの知恵など

 

小雪の時期は、ちょうど冬支度の本番。

衣替えを完全に済ませ、暖房器具や加湿器の準備を進める方が多いでしょう。

私もこのころになると、布団を厚手の掛け布団に変えたり、冬物のセーターを洗い直したりと、生活のあちこちで寒さへの対応を始めます。

食卓には、鍋料理や温かいスープなどが増えてくるでしょうし、根菜や白菜などが手軽に手に入るようになり、料理のバリエーションが「冬モード」にシフトするイメージです。

また、インフルエンザや風邪が流行し始めるころでもあるので、うがい・手洗い・部屋の湿度管理などを意識しておくと安心です。

お歳暮や年賀状の準備を早めにスタートする人も出てくるでしょうし、街中ではクリスマスの飾りやイルミネーションが始まるところもあり、冬のイベント感がじわじわ高まります。

山間部や北国では初雪が観測されたり、積雪量が増えたりする場合もあるため、タイヤ交換や除雪道具の点検などが必要になります。

私は雪国出身なので、小雪の頃には「もうそろそろスタッドレスタイヤにしとかなきゃ」と焦っていた思い出がありますね。

 

前の節気はこちら:
立冬

 

次の節気はこちら:
大雪(リンク先例)

 

冬の総論はこちら:
冬の二十四節気総論

 

トップ記事はこちら:
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まとめ

 

小雪は、十一月二十二日前後に訪れる二十四節気で、文字どおり「小さな雪が降り始める頃」を意味します。

まだ本格的な大雪には至らず、寒さもそこまで厳しくないものの、確実に晩秋から冬へ向かう流れを示す節気と言えるでしょう。

太陽黄経二百四十度あたりで、立冬から大雪へと移行する途中に位置します。

七十二候では「虹蔵不見」「朔風払葉」「橘始黄」の三候が設定されており、空に虹が出にくくなり、落ち葉が増え、柑橘類が色づくなど、冬直前の光景を映しています。

暮らしの面では、暖房器具の準備や衣類の完全な冬仕様への切り替え、風邪やインフルエンザ対策、そして初雪のニュースに心躍らせたり身構えたりと忙しい時期でもあります。

食卓では根菜や白菜などを使った鍋料理が増え、冬らしい味覚を楽しむ機会が増えるでしょう。

次の節気・大雪になると一気に寒さが増し、雪国では本格的な積雪も考えられるので、今のうちに準備を進めておくと安心ですね。

小雪が訪れるこの時期は、まだ冬の序章といえる柔らかい寒さを感じながら、これから来る本格的な冬をどう過ごそうか、計画を立ててみるのも面白いと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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