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二十四節気について

処暑(しょしょ)とは何か まだ夏が残るこの節気をわかりやすく解説

2025/01/17

 

 

夏のピークを過ぎ、徐々に暑さが落ち着いてくる頃に訪れる二十四節気が「処暑(しょしょ)」です。

名前の通り、暑さ(暑)が処(止)まる、すなわち「暑さがしだいに和らぐ」節気という意味を持ちます。

私自身、この時期になると朝晩の空気がわずかに涼しくなり、日中の猛暑が長引いていても、どこか秋の気配を感じ始めるのが面白いところです。

ここでは、処暑の語源や太陽黄経との関わり、気候変化や七十二候、さらには関連する行事や食べ物・暮らしの知恵をできるだけわかりやすくまとめました。

夏の終わりから秋へ向かう節目を、一緒に楽しんでみませんか。

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処暑とは何か

 

処暑は、二十四節気のうち、八月二十三日ごろを目安に始まる節気です。

「暑さが止まる、やわらぐ」という文字どおりの意味があり、立秋(八月八日ごろ)から少し経過した段階で、厳しい残暑が続いていても、そのピークを越えたと感じさせる時期。

太陽黄経でいえば一五〇度に当たる位置で、夏至(九十度)や小暑(百五度)、大暑(百二十度)を経て、さらに進んだところにあります。

多くの場合、旧盆を過ぎてから迎えることも多く、日本の風習ではお盆明けの雰囲気と重なって「ああ、夏が終わりかけてるんだな」と思う方も多いでしょう。

私も子どもの頃、処暑の頃には夏休みの宿題に追われながらも、夜になると虫の音が聞こえ始めて、「秋が近いなあ」と微妙な焦りとともに感じていた記憶があります。

 

節気の語源・太陽黄経との関わり

 

二十四節気は、地球が太陽の周りを公転する際の角度(太陽黄経)を十五度刻みで定められています。

処暑は、太陽黄経が一五〇度に至った瞬間に始まるとされ、前の節気である立秋(一三五度)から十五度進んだ地点。

このあたりになると、太陽の高さや日差しの角度がわずかに変わり始め、日中の暑さは依然厳しいものの、朝晩の空気や日陰の涼しさから秋の気配を感じ取りやすくなるわけです。

「暑さが少し落ち着いてくるころ」として昔の人は言い表しましたが、近年では残暑が長引く年も多いですから、処暑を迎えても「まだまだ暑いじゃないか」と思う人がいるかもしれません。

それでも自然は確実に秋へシフトしており、雲の形や空の色合い、そして虫の声などに目を向けると、着実に季節が移ろっていることが分かります。

この節気に起こる気候の変化

 

処暑の頃になると、台風が日本に接近しやすい時期とも重なり、天気が不安定になることがあります。

大雨や強風が発生しやすく、気温だけでなく気象災害への備えも必要です。

一方で、台風一過の快晴などになると、朝晩に涼しい空気が流れ込んで「やっと秋が近づいてきたな」と思える瞬間も増えていくでしょう。

農作物的には、夏野菜のピークが少し過ぎて、秋の収穫に向けた準備が進むころ。

稲が実り始めたり、秋の果物(梨やブドウなど)が店先に並び始めたりと、まさに夏から秋へバトンタッチしている印象を受けます。

 

私などは、少し気温が和らぐと外での作業が楽になるので、庭の草むしりやプランターの整理をやることが多いです。

つい先日まで猛暑で「外出たくない…」と思っていたのが、処暑を過ぎると少し頑張れるようになるんですよね。

 

七十二候との関係

 

処暑にも、二十四節気をさらに五日ずつ三つに分けた七十二候が設定されていて、それぞれが夏の終わりから秋の訪れへと移り変わる様子を表しています。

以下に代表的な三つの候をご紹介します。

 

1.綿柎開(わたの はなしべ ひらく)
綿の実がはじけて、白い繊維が顔を出すころ。
残暑の厳しい時期ですが、農作物としては少しずつ成熟が進んでいくのを感じます。

2.天地始粛(てんち はじめて しゅくす)
天地の気がようやく静まってくるという意味で、熱気が和らぎ、風が涼しくなるイメージを持たせてくれる候。
まさに処暑の名前に通じる感覚ですね。

3.禾乃登(かすなわち みのる)
穀物が実るころ。
稲穂が黄金色に変わり始める時期で、秋の収穫が視野に入ってくる合図とも言えます。

 

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関連する行事や食べ物暮らしの知恵など

 

八月の下旬にあたる処暑の時期には、夏休みが終わる学校が多かったり、会社や地域のお祭りが落ち着きを見せ始めたりします。
それでもまだまだ暑い日が続くので、熱中症や日焼け対策は引き続き重要。
ただし、真夏と比べれば夕立の回数が減ったり、朝夕に過ごしやすい気候になったりするので、私としては「晩夏の風情」を感じて外での行楽を楽しむことも増えます。

食べ物としては、秋の味覚が少しずつ出回り始めたり、スイカやトマトなど夏野菜は終盤になってきたりと、季節の入れ替わりが感じられます。
この頃にはビールや冷たい飲み物の消費もピークを越え、氷菓子を楽しむ回数も徐々に減るのではないでしょうか。
一方で、梨やブドウなどの果物が店頭に並ぶようになり、本格的な秋の収穫へ期待が高まってくる印象です。

暮らしの知恵としては、まだ暑いからといって油断せず、エアコンや扇風機を使いながら、少しずつ換気や湿度調整を意識して秋の準備を始めると快適です。
台風がいつ来るかわからない時期でもあるので、防災グッズや家屋の補強を見直すタイミングともいえます。

 

前の節気はこちら:
立秋

 

次の節気はこちら:
白露

 

秋の総論はこちら:
秋の二十四節気総論

 

 

トップ記事はこちら:
二十四節気を徹底解説するトップページ

 

まとめ

 

処暑は「暑さが止まる」と書くように、一年で猛暑のピークを超えて少しずつ秋に向かう節気です。

八月二十三日前後を目安に始まり、太陽黄経一五〇度に当たるタイミングとされています。

七十二候の綿柎開、天地始粛、禾乃登などからも、残暑が和らぎ、農作物が熟していく晩夏から初秋への移ろいが感じられます。

生活面では、夏の行楽や暑さ対策が一段落し、子どもたちの夏休みが終わるなど、次第に日常へ戻っていく雰囲気が漂うでしょう。

それでも台風のシーズンは続き、急に大雨や強風が訪れることもあるので、油断は禁物です。

私もこの時期は、夜に秋の虫の声を聞いたり、少し涼しい朝の空気を吸ったりすると、「秋が一歩ずつ近づいてるなあ」と心が落ち着きます。

次の節気は白露。

さらに夜の冷え込みが進み、秋らしさが増していくタイミングがやってきます。

処暑から白露にかけてのこの数週間は、夏の終わりの名残を楽しみつつ、秋の準備を始める絶妙な時期と言えるのではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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