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二十四節気について

芒種とは何か 穀物の種まきが本格化する季節をできるだけわかりやすく解説

2025/01/14

初夏も深まるころ、田畑の作物がいよいよ本格的に育っていくタイミングがやってきます。

そんな二十四節気の一つが「芒種(ぼうしゅ)」です。

私自身、芒種という名前からは、穂先に“芒(のぎ)”という毛のような突起があるイネや麦などの種をまく頃、というイメージを連想します。

ここでは、芒種の語源や太陽黄経との関わり、気候変化や七十二候、さらには関連する行事や食べ物・暮らしの知恵をできるだけわかりやすくまとめてみました。

春の余韻を残しつつも、次第に夏へ向かう時期を一緒に楽しんでいただければと思います。

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芒種とは何か

 

芒種は、二十四節気のうち、六月五日前後を目安に始まる節気です。

“芒(のぎ)”とは、イネや麦などの穂先にある、毛のような突起を指します。

つまり、芒種は「芒を持つ植物の種をまく時期」という意味合いが強いのです。

イメージとしては、田植えや麦の収穫が本格化し、農作業が忙しくなるころ。

私もこの頃になると、田んぼに水を張った風景を見かける機会が増え、「ああ、もうこんな季節か」としみじみ感じます。

二十四節気は太陽黄経を基準にしているため、芒種は太陽黄経七十五度に当たる位置とされます。

五月二十日ごろに始まる小満からさらに十五度進み、夏至(九十度)までの手前が芒種のタイミング。

そう考えると、夏直前の準備運動のような時期といえるかもしれません。

 

この節気に起こる気候の変化

 

芒種のころになると、早い地域ではすでに梅雨入りが始まるケースがあります。

湿度が上がり、気温も安定して高くなってくるため、蒸し暑さが増すと感じる方も多いでしょう。

一方で、春の名残が消えきっていない地域では、まだ初夏の爽やかな日が続いているかもしれません。

いずれにしても、「もう完全に春は終わったな」という印象を受けるのが芒種。

田んぼでは田植えが本格化して、苗が水面に整然と並ぶ風景が見られるのはこの時期ならではです。

この光景を目にすると、私自身「夏が来るんだな」という気持ちがさらに高まります。

農家さんにとっては大切な作業の時期であり、適度な雨が求められることから、「芒種の雨」は作物にとって重要な恵みとなります。

七十二候との関係

 

芒種にも、さらに五日ごとに区切られた三つの七十二候があります。

この時期の七十二候は、夏へ向かう準備を映し出すかのような表現が多いです。

代表的には、以下の三つが挙げられます。

 

1.蟷螂生(かまきり しょうず)
カマキリが生まれる時期という意味で、虫の動きが一段と活発になることを示します。
「小さいカマキリが歩いているのを見かけると、もうそんな季節か」と思わず微笑ましくなりますね。

2.腐草為蛍(ふそう ほたると なる)
古くは「朽ちた草が蛍になる」というふうに表現されていましたが、実際には蛍が夜に飛び交う頃だという意味です。
暗い田んぼで蛍の光を楽しむのが、夏直前の風物詩でもあります。

3.梅子黄(うめのみ き なる)
梅の実が黄色くなり始めるころ。
梅を収穫して梅干しや梅酒を仕込むシーズンが到来し、私もこの時期にスーパーで青梅を見かけると、「今年も作ろうかな」と思うんですよね。

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関連する行事や食べ物暮らしの知恵など

 

芒種の頃、地域によっては入梅(にゅうばい)と重なり、いわゆる梅雨入りが宣言される場合があります。

雨が続くと外出がおっくうになる反面、作物にとっては大切な水分補給の時期ともいえるでしょう。

私は、あまり傘を持ち歩くのが好きではないのですが、この時期は常に折りたたみ傘をバッグに忍ばせておくなど、天候の変わりやすさに対応するのが暮らしのコツだと感じます。

食べ物の面では、梅やそら豆、エンドウ豆などが旬を迎え、みずみずしい食卓を彩ってくれる時期でもあります。

「そら豆を焼いて、塩をふって食べる」なんて最高の贅沢だと思うんですよね。

また、梅雨前に衣替えを進めたり、暑さ対策としてクール寝具や扇風機などを準備すると、夏本番に焦らずに済むでしょう。

農家の視点では、いよいよ麦の収穫や田植えが最盛期となり、梅雨の雨がほどよく降ることで稲や作物が順調に育ってくれると期待されます。

前の節気はこちら:
小満

 

次の節気はこちら:
夏至(リンク先例)

 

春の総論はこちら:
春の二十四節気総論

 

トップ記事はこちら:
二十四節気を徹底解説するトップページ

 

まとめ

 

芒種(ぼうしゅ)は、イネや麦など、穂先に芒(のぎ)を持つ植物の種まきが行われる時期として名付けられた節気です。

六月五日前後に当たり、太陽黄経七十五度という天文学的定義に基づいていますが、イメージとしては「梅雨入りが近づき、虫も蛍も活動的になる頃」。

七十二候の蟷螂生、腐草為蛍、梅子黄などが描くように、草木や昆虫たちが夏へのシフトを進めている姿が目に浮かびます。

暮らしの中でも、梅雨入り対策や衣類の調整、そして梅や豆類などの食材を活かした料理を楽しむことができるでしょう。

田植えや畑作が忙しくなる時期でもあり、日本の農耕文化のサイクルを身近に感じ取るきっかけにもなると思います。

私自身、この時期は「雨の日も悪くないな」と思うようにしています。

穀雨で育った作物が、芒種の頃にさらに力をつけ、梅雨の雨を受けて夏に向かってぐんと伸びるのだと考えると、憂鬱な天気でもありがたい存在に感じられるんですよね。

次の節気は夏至。

昼が最も長くなるタイミングを控え、天候が移り変わりやすい季節ですが、季節ならではの行事や食べ物を楽しみながら、梅雨も上手に乗り越えていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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