大人もかかる!?ロタウイルスの症状や予防について
2017/10/02
ロタウイルスって知ってますか?
小さい子供をもっているお母さんなら聞いたことあると思います。
しかし、
どんな病気なのか?
どんな症状が出るのか?
ワクチンはした方がいいの?
といろいろ疑問が出てきます(-_-;)
今回は、ロタウイルスについて皆さんの疑問を解消したいと思います♪
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ロタウイルスとは?
ロタウィルスとは、ほとんどの子供が4〜5歳までに感染するウイルス性の感染症です。
乳幼児(特に1歳児)で多く感染し、年齢が上がるにつれてだんだんと減っていきます。
そして、生後6ヶ月以降2歳未満の時期に感染すると最も重症化しやすいので注意が必要です!
他のウイルス性胃腸炎よりも症状がきついため入院が必要となる場合が多く、その小児急性腸炎のうち50%がロタウイルスが原因とされています…Σ(・ω・ノ)ノ
従来12〜1月に流行し、「冬季下痢症」と呼ばれていましたが、最近の日本では2〜3月が流行のピークとなっています。
初冬(12〜1月)に流行するノロウイルスと入れ替わるようにロタウイルスが流行し、最近の日本ではウイルス性胃腸炎のピークが2回くることが特徴です。
ノロウイルスについてはこちらを参考にして下さい(^^)
またロタウイルスは感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行します。
しかし2回以上かかると重症化する可能性は低くなりますよ♪
ロタウイルスの症状は?
ロタウイルスに感染すると、1〜3日の潜伏期間を経て、激しい嘔吐や下痢、39℃以上の発熱を引き起こします。
便の色が白色になることがあり、大量の水様性の下痢が出ることから脱水症状に陥りやすくなるので注意が必要です!
通常ならば2〜7日程度で症状は治まりますが、まれに痙攣(けいれん)や脳炎を合併する場合もあります(*_*)
重症になると…?
脱水症状がひどくなり、自分で水分補給出来なくなると点滴が必要になります。
日本では、毎年80万人が外来を受診し、8万人が入院します。
つまり8万人が毎年重症になってしまうということですね(>_<)
そして、そのうち約10人が死亡します。
また、まれに後遺症を残すこともあるので注意が必要です!
ロタウイルスの感染経路は?
ロタウイルス自体は、どこにでもいるごくありふれたウイルスです…
そして、感染者の糞便中に大量に含まれます。
感染ルートとしては、感染者の排泄物や嘔吐物に接触して手を介して感染する「接触感染」、その手で調理したものを食べて感染する「経口感染」があります。
また、感染者の半数近くに気道症状が見られることや罹患率(りかんりつ)の高さから「気道感染(飛沫感染)」の可能性も考えられています。
ロタウイルスの保有期間
ロタウィルスは、1〜2日長くても72時間以内の潜伏期間を経て発症します。
糞便中にロタウイルスが検出される期間は、通常発症2日前から発症後10日間くらいとされています。
嘔吐や下痢の症状は1週間程度で治まるので、症状が治まったとしても体内にはロタウイルスは残っており、便として排出され続けるので二次感染を引き起こさないよう下痢が治まってから4〜5日くらいは様子をみましょう。
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ロタウイルスの予防法
ロタウイルスは感染力が強く、4〜5歳までにほとんどの子供が感染します。
ロタウイルスは接触感染が多いので、手洗いや身の回りのものを除菌するなど徹底して予防していきましょう!
帰宅時・食品を取り扱う前・食事前・トイレの後にしっかりと手洗いを行いましょう(^^)
不十分になりがちな指先・指の間・爪の間・親指周り・手のひらのシワなども意識して手首まで洗うようにして下さいね ♪
手を拭く時も、もちろん清潔なタオルを使うようにしてください。
特に子供の排泄物や嘔吐物を処理する際は、手袋などを使用し、その後念入りに手洗いをしましょう!
衣類に排泄物や嘔吐物が付着した場合は、他の衣類とは分けて洗濯します。
まず水洗いをした後に、薄めた塩素系漂白剤で消毒をしましょう。
乾燥してしまうと含まれていたウイルスがホコリと一緒に舞って「空気感染」を引き起こすのですぐに処理が必要です!
また、家族みんなで共有する食器やドアノブ・手すり・イス・トイレなど感染する可能性がある場所は、ウイルスを除去するためにアルコールで拭き取るなどして除菌をしましょう。
子供が感染した場合は、おもちゃにロタウイルスがいる可能性もあるので忘れずに!
ロタウイルス予防ワクチン
アメリカ・ベルギー・ルクセンブルグ・オーストリア・ブラジル・オーストラリアなどの12カ国では、すでに乳幼児の定期予防接種になっており、WHO (世界保健機関)でもワクチンを推奨しています。
2011年からようやく日本でもロタウイルスワクチンが使えるようになりました!
ワクチンといっても注射ではなく、経口で接種する生ワクチンです♪
任意接種になるのですが、生後6ヶ月までに2〜3回接種する必要があり、費用は1回12,000〜15,000円ほどです。
このワクチンによって、ロタウイルスの重症化を9割程度減らすことができると報告されています。
ロタウイルスにかかってしまったら?
4〜5歳までにほとんどの子供が感染してしまうので、ワクチンで予防しておいた方がいいでしょう!
かかった本人も大変ですし、看病する家族も大変です…(*_*)
しかし、ワクチンをしてなくてかかってしまったらどうしたらいいのでしょう?
現在、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません…
そのため、安静にしてウィルスが体外に排出されるのを待つしかないのです。
激しい嘔吐や下痢の症状が起きますが、ノロウイルスと同じで吐き気止めや下痢止めを飲んではいけません!
薬でその症状を無理に抑えてしまうとウイルスを体外に排出することができず回復が遅れてしまうからです。
また、嘔吐や下痢がひどい状態が続くと脱水症状を引き起こしてしまうので、こまめに水分補給をするようにしましょう!
水分補給には身体への吸収が1番早い経口補水液を飲むのがオススメです(^^)
水やお茶では体液が薄まってしまい、ジュースやスポーツ飲料には糖が多く含まれているので避けた方がいいでしょう。
飲んでも吐いてしまう場合は医療期間を受診して、点滴をしてもらって下さい。
乳幼児が感染すると、脱水症状を引き起こす可能性がどうしても高くなってしまいます。
またロタウイルスに対する薬もないため、ワクチンによる予防がやはりいいでしょう!
大人でもかかるの?
ロタウイルスはどこにでもいるウイルスのため、大人でもかかります。
また、子供の看病中に感染することも多く見受けられます。
しかし、1度感染していると重症化することはほとんどなく、症状も軽くで済むそうです。
何度も繰り返し感染するたびに抗体が出来上がり、どんどん症状が軽くなっていきます。
そして、小学生くらいになると感染しているのに発症しない子も増え、大人になるとほとんどが発症しません。
発症しないという事は、嘔吐や下痢を起こさないのでウイルスを周囲に飛び散らすことはありません。
しかし、感染はしているので子供と一緒にお風呂に入ったりすると子供が感染してしまう場合があります…(-_-;)
《まとめ》
いかがでしたか?
ほとんどの子供が4〜5歳までにかかるロタウイルス!
乳幼児(特に1歳児)で感染することが多く、重症化してしまうと後遺症が残ることも...〣( ºΔº )〣
根本的なお薬がないので、生後6ヶ月までにワクチン接種をオススメします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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