秋分とは何か 昼と夜が同じ長さになる季節をできるだけわかりやすく解説
2025/01/18
夏から秋へと移り変わる途中、いつの間にか日中の暑さが落ち着き、朝夕の涼しさが心地よくなってくるころ。
そんな雰囲気をいっそう感じさせる二十四節気の一つが「秋分(しゅうぶん)」です。
私自身、秋分が近づくと「昼と夜の長さが同じになるなんて不思議だな」と思いながらも、実際は夜がどんどん長くなっていく感覚にワクワクしてきます。
ここでは、秋分の語源や太陽黄経との関わり、気候の特徴や七十二候、そして関連する行事や食べ物・暮らしの知恵などをできるだけわかりやすくまとめました。
夏の名残を振り返りつつも、本格的な秋に向けて心と体をシフトしていく時期として、ぜひ楽しんでみてください。
スポンサーリンク
秋分とは何か
秋分は、二十四節気のうち九月二十三日前後を目安に始まる節気です。
「春分」は昼と夜がほぼ同じ長さになる節気として有名ですが、秋分もまた、一年を通して二度ある“昼夜の長さがほぼ同じになる”日の一つとされています。
具体的には、太陽黄経が百八十度に達した位置が秋分であり、前の節気である白露(一六五度)から十五度進んだ地点ということになります。
古くから、「昼と夜のバランスが同じになる」この日を境に、昼間の時間が短く、夜が長くなると考えられてきたわけですね。
私は、秋分が近づいてくると夕暮れの訪れが一段と早くなり、仕事帰りにふと空を見上げたときに「もうこんなに暗いの?」と驚くことが増えます。
とはいえ、まだ気温が高い日もあるため、「秋なんだか夏なんだか」という微妙な時期を過ごしつつ、一気に秋めいていくのが秋分の面白さだと思います。
この節気に起こる気候の変化
秋分を過ぎる頃、場所によっては涼しさがどんどん深まり、朝夕には上着が必要になるかもしれません。
残暑が厳しい地域でも、夜には少しずつ虫の音が響き、秋らしさを感じる場面が多くなります。
日本全国で見ると、山沿いの地方では紅葉の始まりが気になる時期でもあり、九月下旬~十月上旬にかけて紅葉前線が南下してくる印象。
私もこの頃は、週末にドライブを計画したり、紅葉狩りの準備をしながら「次の休みにどこへ行こう?」と思い巡らせるのが楽しみです。
秋分を過ぎると、暑さ寒さも彼岸までという言葉どおり、「真夏の暑さはさすがにもう来ないかな」という期待が高まります。
天気は安定する日が増える反面、台風が接近する場合があるため、注意が必要な時期でもあります。
この時期の雨は夏の豪雨とはまた違った風情があるように感じますね。
七十二候との関係
二十四節気をさらに五日ずつ区切りで三つに分けたものが七十二候ですが、秋分にも三つの候が設定されています。
それらは自然界が夏から秋へと移り変わる情景を繊細に表現しており、以下のようなものが挙げられます。
1.雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)
雷が鳴りを収めるころ、という意味で、夏に頻繁に轟いていた雷が減ってくる様子を示します。
台風シーズンはまだあるものの、雷雲の発生が少なくなることで秋の空が広がります。
2.蟄虫坏戸(ちっちゅう こを ふさぐ)
虫が土中で巣を閉じる、つまり冬に向けて活動を控え始めると解釈できます。
夜に虫の声が少し落ち着くころをイメージすると、季節が進んだ実感が湧きます。
3.水始涸(みず はじめて かる)
水が涸れ始めるころで、河川の水量が減り、田んぼの水も落とし始める時期とも重なるかもしれません。
秋の収穫に向けて田畑の水管理を変化させる風景が思い浮かびますね。
スポンサーリンク
関連する行事や食べ物暮らしの知恵など
秋分の日は、日本の祝日として定着しており、「彼岸の中日」としてお墓参りをしたり、先祖供養を行うことが一般的です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、秋分を境に夜が長くなることで秋の夜長を楽しむ文化も生まれてきました。
食べ物としては、新米が出回り始めたり、秋刀魚やサンマなどの秋の魚が脂の乗った旬を迎えることも多いですね。
私の場合、秋分の頃になると「新米で炊いたご飯を食べると格別だな」と感じ、ついついおかわりが増えがちなのが悩みです。
また、この時期は芋煮会やお月見などの風習も盛ん。
地域によっては、収穫祭のようなイベントが行われ、野菜や果物の収穫を祝う機会が増えます。
ただ、台風シーズンでもあるので、行事を計画する際は天候の変化に注意し、十分な備えをしておくと安心です。
前の節気はこちら:
白露
次の節気はこちら:
寒露
秋の総論はこちら:
秋の二十四節気総論
トップ記事はこちら:
二十四節気を徹底解説するトップページ
まとめ
秋分は、九月二十三日前後に訪れる二十四節気で、昼と夜の長さがほぼ同じになる節気として有名です。
太陽黄経百八十度に当たるタイミングであり、夏が終わり、秋が本格的に始まる境目と捉えられています。
七十二候では、雷乃収声、蟄虫坏戸、水始涸など、自然界が夏の名残を手放して秋へ移行する様子が描かれています。
暮らしの中では、「彼岸の中日」としてお墓参りや先祖供養を行ったり、新米や秋の魚・野菜などを楽しむ機会が増えたりする時期。
夜が長くなることで、ゆったりとした時間を楽しむのも秋の醍醐味といえます。
私自身、秋分を境に風がひんやりと感じられるようになると、本格的に紅葉ドライブや温泉めぐりなど秋のイベントを計画し始めます。
暑さ寒さも彼岸までという言葉どおり、ここから先はだんだんと涼しさが増して、やがて寒露や霜降へと季節が進んでいくわけです。
ぜひ秋分の頃には、日々の暮らしの中で夜空を見上げたり、秋の味覚を楽しんだり、自然の変化をゆっくり味わう時間を作ってみてください。
一年の中でも貴重な「ほどよい気候」の時期を満喫できるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事がよかったら、シェアして頂けると嬉しいです(^^)