毎日が記念日

季節や記念日についてのサイトです

スポンサーリンク

二十四節気について

穀雨をわかりやすく解説! 春の恵みが芽吹く節気の魅力

2025/01/12

 

暦の上で春の終盤に位置する「穀雨(こくう)」は、冬から続いた寒さが和らぎ、穀物を育てる雨が降る頃とされています。

私自身、この時期の柔らかい雨を見ると、「そうか、この雨のおかげで田畑が潤って作物が元気に育つんだなあ」と、なんだか嬉しい気持ちになります。

ここでは、穀雨の語源や太陽黄経との関わり、気候の変化、七十二候、そして関連する行事や暮らしの知恵について、できるだけわかりやすく解説してみました。

春を締めくくる大切な節気を、一緒に楽しんでいきましょう。

スポンサーリンク

PC用 アドセンス

穀雨とは何か

 

二十四節気の中でも、穀雨は春分の次、四月二十日ごろを目安に始まります。

文字通り「穀物を潤す雨」を意味しており、この雨が田畑に恵みをもたらすと考えられてきました。

「春ももうすぐ終わり、そろそろ夏に向かうころ」、というのが穀雨のポジションです。

私としては、「春最後の節気」という感覚が強く、ここから立夏までの間に一気に初夏へ向かっていくイメージを抱きます。

名前からしても、農作物との関係が深いことがわかりますね。

ちょうど暖かい日が増えて外出が楽しくなる一方で、雨の日が少し多くなってくる時期でもあります。

 

節気の語源・太陽黄経との関わり

 

穀雨という名は「穀物を育てる雨が降る時期」という農耕社会の経験則に基づいています。

二十四節気は、地球が太陽を一年かけて回る際の角度(太陽黄経)を基準に、十五度ごとに名付けられたもの。

穀雨はそのうち「太陽黄経三十度」に当たり、立春から数えて約四十五度ほど進んだ地点です。

春分(零度)の後、清明(十五度)を経て、さらに十五度進んだところで、春としては第五の節気になります。

具体的には四月二十日前後に重なることが多く、地域によっては桜が散って新緑が鮮やかになり始める頃かもしれません。

このように、天文学的定義と農耕における体感を合わせ、古来の人々が「この雨はありがたい」と感じられる時期として根付いたわけですね。

実際の天候は年や地域によって異なりますが、「そろそろ春も終わりだな」と意識すると、日々の気温変化や自然の動きに敏感になれるでしょう。

 

この節気に起こる気候の変化

 

穀雨が訪れる四月下旬頃は、早ければ桜が散って新緑へシフトする地域が増え、山々が明るい若葉色に染まっていく時期です。

気温も日中は初夏を思わせるほど高くなる日があり、半袖や軽装で過ごせるときもあります。

ただし、朝晩はまだ冷え込むことがあるため、私も上着の脱ぎ着で調整しながら「春らしい陽気だ」と実感しています。

農作物の準備が本格化し、田植えを始める地域もあるかもしれません。

この雨がしっかりと降って地面が潤うと、苗の根が張りやすく、穀物が元気に育つと期待されてきました。

まさに「穀物の雨」という名の通り、作物にとっては大切な雨なのです。

また、東北や北海道などの寒冷地帯では、ちょうど桜が見頃を迎えることもあり、同じ穀雨でも地域差を感じられるのが面白いところです。

もちろん、天候が不安定になりやすい時期でもあり、春の嵐が来るケースもあるため、天気予報はこまめにチェックしたいですね。

 

七十二候との関係

 

穀雨にも、さらに細かく区切った三つの七十二候があります。

それぞれわずか五日ほどですが、自然界が春から夏への橋渡しを進めるプロセスを表しているように感じます。

1.葭始生(あし はじめて しょうず)
ヨシやアシなど、水辺の植物が芽を出し始める時期。
水辺の景色がみずみずしく変化し、鳥や水生生物の活動も活発化するイメージがわきます。

2.霜止出苗(しも やみて なえ いずる)
霜が降りなくなり、苗が元気に育ち始めるころ。
田畑の土が暖かくなってくるため、作物の成長が本格化する一歩手前です。

3.牡丹華(ぼたん はなさく)
大輪の牡丹が華麗に咲き始める時期。
春の終盤を飾るゴージャスな花として、多くの人を魅了します。

スポンサーリンク

PC用 アドセンス

関連する行事や食べ物暮らしの知恵など

 

春の終盤にあたる穀雨では、季節の行事こそ少ないかもしれませんが、ゴールデンウィークを見据えた計画づくりが始まる方も多いでしょう。

農村部では、この時期に合わせて田植えの準備や苗の移植を本格的に行う場合があります。

私も家庭菜園を趣味としていて、ゴールデンウィーク前後に種まきや苗の植え付けをしたりしますが、やっぱり穀雨の雨がしっかり降ると土が柔らかく、作業がはかどる気がします。

食べ物でいうと、山菜やタケノコはまだまだ旬。

特にタケノコは、穀雨の頃に一気に育つと言われることもあり、朝採りタケノコを買ってタケノコご飯や煮物にすると春の香りを思う存分楽しめます。

一方で、昼夜の寒暖差が激しくなるタイミングでもあるので、衣替えを焦らずにコートやカーディガンなどを上手に利用しながら体調を崩さないように注意したいですね。

風邪をひきやすい人はこの時期に暖房を切ってしまうと夜中に寒くなることがあるので、寝る前に天気予報を見ておくと安心です。

 

前の節気はこちら:
清明

次の節気はこちら:
立夏

春の総論はこちら:
春の二十四節気総論

トップ記事はこちら:
二十四節気を徹底解説するトップページ

 

まとめ

 

穀雨は、「穀物のための雨」として春の終わりから初夏への移行を象徴する節気です。

太陽黄経三十度付近で四月二十日ごろを迎え、雨が作物を潤し、草木や虫たちの活動を一層活発にさせる時期となります。

七十二候の「葭始生」「霜止出苗」「牡丹華」からも、自然が着々と夏の準備を始める様子が伺えますよね。

このころになると、地域によっては桜が終わり、新緑がまばゆく広がり、田畑では田植えの準備が進みます。

農作業だけでなく、山菜採りや春の行楽を楽しむ機会も多くなり、暮らしの中に春の彩りが充満するのを感じやすいでしょう。

ただ、初夏のような暖かさの日もあれば、夜中や早朝には急に冷えることもあるため、体調管理にはご注意を。

穀雨が終わると、いよいよ立夏が訪れ、暦上では夏に突入します。

残り少ない春の雰囲気を満喫する最後のチャンスかもしれません。

ぜひ穀雨の柔らかい雨を感じながら、草花や作物の変化に目を向けてみてください。

春の締めくくりを楽しみ、やがて来る夏へ向けた期待感を高める素敵な節気になるはずです。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

記事がよかったら、シェアして頂けると嬉しいです(^^)

-二十四節気について