正月飾りの鏡餅!いつまで飾るの?飾り方や食べ方は?
2017/12/13
正月飾りといえば、門松やしめ縄もありますが「鏡餅」のイメージが強い人が多いのではないでしょうか?
昔は庭先などでお餅をついて鏡餅を作っていましたが、最近では真空パックの鏡餅を買って飾っている家庭がほとんどだと思います。
お正月が過ぎると鏡餅が食べれると子供の頃ワクワクしてました(笑)
しかし、なぜお正月にお餅を飾るのでしょうか?
今日は鏡餅の意味・飾り方・いつまで飾るのか?まとめてみました(^^)
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鏡餅の由来
お正月とは、先祖神である歳神様を家にお迎えする行事だということを知っていましたか?
お出迎えする準備として、正月飾りの門松・しめ縄・鏡餅を飾るのです。
その歳神様の拠り処は神棚とされていますが、神棚がない場合は鏡餅が拠り処とされます。
日本では古来よりあらゆるものに神霊や魂が宿るという自然崇拝があり、鏡餅は歳神様の魂が宿っていると考えられていました。
また、その丸い形を鏡に見立てて鏡餅というのですが、昔から鏡は神事によく用いられていたことや「三種の神器」の1つとして大切に扱われてきました。
そして鏡には神様が宿ると言い伝えられています。
鏡餅の意味
鏡餅を飾る際に使われるものすべてに意味があります。
【鏡餅】
鏡餅は丸いお餅を2つ重ねて飾ります。
お餅の丸い形は「円満」を表し、2つ重ねる事は「重ね重ね」と言うことで円満に年を重ねるという願いが込められています。
【ミカン】
鏡餅の上に乗っているミカンですが、これにも意味があります。
みかんの色は橙色と言うことから、橙=代々で子孫が代々繁栄するようにと言う縁起を担いで語呂合わせです。
【御幣(ごへい)】
イナズマ状に形どられた紅白の紙のことを御幣と言います。
赤は魔除けの色で、白は四手(しで)と呼ばれ、四方に繁栄するようにという願いが込められています。
【四方紅(しほうべに)】
鏡餅の下にひいてある紙は四方紅といって、四方を紅で縁とることで、天地四方の神を拝し、災いを払い、1年の繁栄を祈願するものです。
【裏白(うらじろ)】
裏白はシダの葉なのですが、シダの葉は左右対称に生えて対になっていることから夫婦円満や古い葉が落ちず新しい葉が出てくるので家族の繁栄という祈りが込められています。
時代や地域によって飾るものにも違いがあり、扇・串柿・海老・昆布を飾るところもあります。
もちろん、これらにもおめでたい意味がたり、繁栄・長寿・多幸などを祈っています。
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鏡餅の飾り方
まずは、鏡餅を飾る場所ですが、どこに飾ってますか?
床の間があるので、そこに。
うちは神棚に。
床の間も神棚もないからリビングに。
など様々だと思います。
一般的な風習では、
1番大きくて立派なものを床の間あるいは玄関先に飾る
それより少し小さいものを仏壇や神棚に飾る
さらに台所や家族の部屋等の大事な場所に小さいものを飾る
とされています。
え!?3つも飾るの?という感じですよね。
我が家でも幼い頃から1つしか飾られてなかったので、ビックリでしたΣ(・ω・ノ)ノ
しかし、特に決まりはなく歳神様に来ていただきたい場所に飾って良いとされています。
飾る時はできれば少し高い位置に置き、見下さないように飾りましょう♪
飾り方も時代や地域によって違いがありますが鏡餅の正式な飾り方は、 白木の三宝(三方)に半紙を敷き、重ねた丸餅を載せ、その周りにミカン・裏白・昆布・ゆずり葉などと縁起物の海の幸・山の幸を飾ります。
家で飾る場合は、基本を抑えればこの通りでなくてもOKです(^^)
- 三宝の上に神(半紙や四方紅)の端が三宝から垂れるように 敷く
- 御幣と裏白の葉の白い方を前に向けて乗せる
- その上にお餅(2段重ね)を乗せる
- お餅の上にミカンを乗せる
三宝とは、昔から神事の時に使われていた台です。
家に三宝がない場合はお盆で代用しても問題ありません(^^)
鏡餅はいつまで?
まず鏡餅を飾る時期ですが年末の大掃除が終わって家がキレイになってから、年を越すまでに飾りましょう。
絶対この日から 飾る!という日はありませんが、12月31日の大晦日に飾るのは「一夜飾り」となり、歳神様をお迎えする準備がギリギリまで出来ていないという失礼にあたることから飾らない方がいいとされています。
毎年大晦日の日に大掃除をしていた我が家は、全く準備が出来ておらずダメダメですね…(-_-;)笑
大掃除は前もってしなくてはいけないのか…と落ち込んでたところですが、浄土真宗では、12月31日に鏡餅を飾る風習があるので絶対にダメという訳ではなさそうです…
また、12月29日も9が苦を連想させるということから、避けた方が良いとされています。
逆に12月28日は、8が末広がりで縁起がいいことからこの日に飾るのが最適と言われています(^^)
12月28日に飾った鏡餅はいつまで飾ったらいいかというと、鏡開きの日までです!
鏡餅は歳神様の拠り処になることが多いので、神様がいらっしゃる松の内(1月7日)までは下げたり食べたりせずに飾っておきましょう!
松の内が終わり、歳神様をお送りした後は下げていただきます。
鏡餅は歳神様の魂がこもったありがたいお餅です。
家族全員で必ずいただくようにしましょうね(*^^*)
鏡開きは一般的に1月11日ですが、地域によっては15日のところもあるので、住んでる地域の習慣に合わせて、鏡開きをしましょう!
詳しくは鏡開きの日にちや由来についてを参考にしてみて下さい♪
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鏡餅の食べ方
鏡開きの日に下げた鏡餅はただ単に切って食べたらいいというものではありません。
先ほども書いたように鏡餅は歳神様の魂がこもったありがたいお餅です。
ですので、包丁で切ってはダメなんです!
え!じゃあどうやってあの大きな鏡餅食べるの!?
って感じですよね…
大きい鏡餅はトンカチなどで叩いて割ってから食べるそうです!
叩くのはいいの?(-_-;)
なかなか割り切れない時は半日ほどお水につけてからだと割れやすくなるそうですよ。
最近は小さな鏡餅が多いので割る必要はなかったり、市販のものだと鏡餅の形の中に小餅が小分けに入っているものなどもあります。
小さくしたお餅は、焼き餅・おしるこ・お雑煮・揚げ餅などなど、どうやって食べるかはお好みです(*^^*)
是非お正月の最後を味わって下さいね♪
喪中のときは...?
喪中とは、近親者が亡くなった時一定期間故人の冥福を祈って慎ましく生活することをいいますが、喪中のほかに忌中(きちゅう)というのがあるのは知ってますか?
同じように扱われるのですがこの喪中か忌中かで、お正月の過ごし方も変わってきます。
忌中とは、近親者が亡くなった時に喪に服する期間で、亡くなった人との血縁関係でその期間が決まります。
宗教によっても異なりますが、現在は四十九日で忌中が終わる(忌明け)とするのが一般的です。
では、鏡餅を飾っても大丈夫かということなんですが、忌中には鏡餅をはじめとする正月飾りは遠慮しましょう。
神様は穢れを嫌うので忌中に歳神様をお招きするのは失礼にあたります…
そのため拠り処になる正月飾りはせず、普通通りに過ごします。
しかし、忌明けをすれば鏡餅や正月飾りを飾っても問題ありません♪
《まとめ》
いかがでしたか?
毎年飾る鏡餅にも知らないことがたくさんありました。
我が家は歳神様に失礼な事をたくさんしていたようです...
ごめんなさいm(_ _)m
お正月には新年・未来に向けてたくさん祈りを込めたものが多いですね(^^)
1つ1つの理由を知ると、また違ったお正月を迎えれそうです♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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