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健康長寿の豆知識

麻疹(はしか)の症状・感染経路・予防について

2019/01/27

 

毎年春から初夏にかけて流行する麻疹(はしか)

2018年も3月に沖縄県で台湾からの観光客が麻疹と診断された事を皮切りに他府県でも感染患者が報告され大流行しましたよね...

 

はしか

 

麻疹は子供がかかる病気というイメージですが、最近では10代・20代など大人になってから感染する人も多く、合併症などとても怖い感染症になっています...

そもそも麻疹ってどんな病気なのでしょうか?

 

今回は、麻疹の症状や感染経路、予防についてなどをまとめてみました(^^)

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麻疹とは?

 

麻疹とは、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性熱性発疹性疾患です。

麻疹ウイルスは感染力がとても強く、免疫がない人が感染すると10〜12日の潜伏を経てほぼ100%発症します(>_<)

 

麻疹は奈良時代から何度も流行しており、一度発症するとあっという間に広がり為す術もなく死に至ることもありました。

江戸時代までは「命定め」と呼ばれるほど生死を分ける病気だったんです。

 

現在ではワクチンで予防も出来るので、江戸時代ほどではありませんが合併症を引き起こして死に至るケースもあります...

世界では未だに毎年16万人が麻疹で亡くなっています。

 

 

麻疹の症状

 

麻疹を発症すると、38度前後の発熱・咳・鼻水・くしゃみ・結膜充血などの風邪と似た症状が出ます。

 

決定的に風邪と違う症状は、発疹!

口の粘膜に小さい白い斑点が出たり、全身に赤く少し盛り上がった発疹が出ます。

 

また、乳幼児は下痢や腹痛を伴うことも多くみられます。

 

高熱で体力を消耗するため、免疫力が低下し肺炎・中耳炎・脳炎などの合併症を引き起こしやすくなります(>_<)

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麻疹の感染経路

 

感染経路は、飛沫感染・接触感染・空気感染です。

 

感染すると口の中に潰瘍ができ、口の粘膜や唾液の中にウイルスが含まれます。

この状態でくしゃみをすることで飛沫し、それを吸い込んで感染してしまいます...

また、その飛沫を触った手を介して接触感染することも。

 

そして麻疹は感染力が非常に強いため、感染者と長時間同じ部屋にいるだけでも空気感染する可能性があります〣( ºΔº )〣

発疹が出る1日前から出現後4〜5日くらいまでは他者に感染させる恐れがあるので注意しましょう!

 

学校などは学校保健安全法により、解熱後3日を経過してからでないと登校できません。

 

 

麻疹の治療法

 

麻疹には、特別な治療方法がありませんΣ(・ω・ノ)ノ

症状に合わせて脱水予防の点滴や咳止めの薬など症状を軽減する処置のみ行われます。

 

熱が下がり症状が治まるのを待ちましょう...

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麻疹の予防法

 

家でもできる予防となると手洗いうがいが有効です(^^)

麻疹ウイルスは、消毒液が比較的有効なためアルコール消毒は効果的。

しかし、手洗いやマスクだけでは完全に予防することはできません...

 

ちゃんと予防するためには、ワクチン接種をするしかありません!

 

現在では1歳の時と小学校に入学する前の1年間の2回、麻疹・風疹の混合ワクチンを定期接種で受けることができます♪

1回のワクチンだけでは十分な免疫がつかない人が数%いるので、必ず2回接種しましょう!

 

麻疹の免疫は、母親からお腹の中で受け継いでいます。

ただ生後6ヶ月くらいから徐々に消えていってしまうため、1回目のワクチン接種を受ける1歳までの間は感染しやすい時期になるので注意が必要です!

この時期に感染し、障害を持ってしまった子もいます...

 

また平成7年以前に生まれた人は1回しか予防接種を受けてない可能性が高いです!

特に昭和54年〜62年生まれの人は、1度も予防接種をしてない可能性も...

この頃使用されていたMMRワクチンという麻疹・風疹・おたふく風邪のワクチンが重篤な副作用をもたらした薬害事件があったため、ワクチン接種を避けたママさんが多かったんです。

義務接種になったのは平成16年なので、自分は2回予防接種しているか両親に聞いてみたり、母子手帳を確認してみて下さいね(^^)

 

 

麻疹は1度かかれば大丈夫!?

 

麻疹や風疹、おたふく風邪は1度かかれば体の中に免疫が出来るので2度とかからない!と言われてましたが、それは過去の話です...

 

昔は麻疹が普通に流行していたので何回もかかり直すことで免疫が増強してきました。

しかし現在では麻疹にかかる子供も減少し、麻疹のウイルスと接する機会が少なくなることで免疫が徐々に減衰してしまうことがわかりました。

だいたい30年で免疫が切れてくるので、1度麻疹にかかったという人や予防接種したという人でも30歳を超えたらもう一度予防接種をするのがいいでしょう!

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ワクチン接種歴や罹患歴が分からない場合は?

 

子供の時のことなんて覚えてないし、両親も曖昧...母子手帳ももうない...ということもあると思います。

私もそうでした(笑)

 

そういう人はまず抗体検査を行いましょう!

血液検査になるのですが、体の中に抗体がどのくらい残っているのか調べてもらえます。

抗体検査の結果によって、必要であればワクチンを追加接種を受けます。

 

大人の場合はいきなりワクチン接種をしてもいいですが、もし1度も予防接種を受けたことがなく、1回も罹患していない場合は2回接種する必要があるので、接種歴・罹患歴が不明な人は抗体検査で確認したほうが確実だと思います!

 

 

30代女性は特に注意!

 

子供を授かりたいという女性は早めにワクチン接種を済ませておきましょう!

 

妊娠中に麻疹にかかると流産や早産の可能性が20〜40%上がり、子宮内胎児死亡を引き起こすこともあります〣( ºΔº )〣

しかし、妊娠中に麻疹の予防接種を受けることは基本的に禁じられています...

 

また、予防接種を受けた後半年間は妊娠しないほうが良いと言われています。

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ワクチン接種はどこでしたらいいの?いくらぐらい?

 

色々調べていたら30歳以上は追加接種をしたほうが良さそうですが、いったいどこで受けたらいいのか...

 

「麻疹_予防接種_大人_〇〇(お住いの地域)」で検索するとたくさん出てくると思います!

調べてみると内科で行っているところが多いので、近くの内科のある病院に1度電話して確認してみるのがいいでしょう(^^)

 

病院によっても異なりますが、抗体検査が4,000〜5,000円ほど、ワクチン接種(麻疹・風疹の二種)が10,000〜15,000円ほどです。

 

妊娠中の女性が風疹にかかると先天性風疹症候群(白内障・心疾患・難聴など)の赤ちゃんが生まれてくることがあるため、自治体によっては接種費用助成を行っているところもあります。

自分の地域が助成を行っているか調べてみてくださいね(^^)

 

 

《まとめ》

 

いかがでしたか?

 

毎年春から初夏にかけて流行する麻疹。

最近もまた大流行してますよね(-_-;)

 

子供がかかるもの、1度かかったら大丈夫!と思っていましたが、今はそうじゃないのですね!

麻疹の抗体は終生免疫ではなく、30年ほどで切れてしまうので30歳以上の人は追加接種を受けることをおすすめします。

接種歴・罹患歴が分からない人は抗体検査から。

 

また、海外で麻疹にかかるという人も多いです。

2016年には関西国際空港を利用した人が麻疹にかかっており、従業員30人以上が感染、搬送した医師や救急隊員にも感染したという事態に。

海外旅行によく行くという人や空港などで働く人も抗体検査や追加接種をしておいた方がいいでしょう。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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