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7月のイベント・行事

七夕は何をするの?由来や笹を飾る意味について

2017/12/05

 

7月7日と言えば『七夕(たなばた) 』

織姫と彦星が年に1度再会する日、短冊に願い事を書いて笹に飾る日という認識ですが、なぜそうなったのでしょうか?

 

七夕

 

小さな頃から織姫と彦星のお話は聞いていましたし、笹に飾り付けるのも特に疑問に思ったことはありませんでした…

しかし、これにはちゃんと由来や意味があるんですよ!

今回は七夕がどういう行事なのか、まとめてみました(^^)

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七夕とは?

 

七夕とは、現在「たなばた」と読むのが一般的ですが、「しちせき」とも読まれ、古くから年中行事として儀式が行われていました。

 

古来日本では、季節の変わり目を「節目」とし、収穫した作物を季節ごとに神様にお供えしていました。

そして、節目には災害をもたらす邪気が入りやすいと考えられ、邪気払いをして老若男女を問わず、皆の幸福を願う行事を行っていました。

 

その節目の中でも特に重要な節目を「節句」といい、江戸時代の初期には重要な年中行事として「五節句」が制定されました。

 

五節句とは、中国から伝わり日本の宮中行事と合わさったもので、

人日(じんじつ)の節句:1/7

上巳(じょうし)の節句:3/3

端午(たんご)の節句:5/5

七夕(しちせき)の節句:7/7

重陽(ちょうよう)の節句:9/9

の年5日に儀式を行う日と定められました!

 

七夕って、我が子の幸せを願う桃の節句や端午の節句と同じ行事だったんですねΣ(・ω・ノ)ノ

 

七夕の節句は、笹を用いて行事を行うことから別名「笹の節句」とも呼ばれています♪

上巳の節句が桃の節句と呼ばれるのと同じですね(^^)

 

 

七夕の由来は?

 

実は、七夕の由来とされているものが3つあるのです!

どれも7月7日に深く関係しているもので、これらが合わさって現在の七夕のかたちになったそうです。

その3つの説を今回はご紹介します(^^)

 

由来① 七夕伝説

七夕と言えば、これですよね(^^)

中国の神話でもある七夕伝説が由来とされています!

 

《七夕伝説》

夜空に浮かぶ天の川の近くに、神様が住んでいました。

神様には織姫という名の娘がおり、彼女は着物を織る仕事をしている美しい女性でした。

 

織姫が年頃になったので、神様は織姫の夫となる男性を探し、天の川の岸で牛飼いをしている働き者の彦星という男性を織姫に引き合わせました。

二人は一目で恋に落ち、あっという間に結婚します!

しかし、二人は仲が良すぎて仕事を全くしなくなってしまいましたΣ(・ω・ノ)ノ

 

織姫が着物を織らない事によって人々の着物はボロボロ…

彦星が牛の世話をしないので牛は病気になってしまいました…

人々は神様に文句を言いに行き、怒った神様は二人を天の川の東と西へ引き離し、離れ離れにしてしまいます!

 

悲しみにくれた織姫は泣いてばかりで仕事も手に付きません…

娘のそんな姿を見て可哀想に思った神様は、1年に1度だけ、7月7日の夜に彦星と会う事を許します。

それから二人はその日を待ちわびて、一生懸命働きました!

 

ようやく会える7月7日!

しかし、天の川の水かさが増し織姫は川を渡る事が出来ません…(;_;)

そこにどこからともなく鳥が現れて、天の川に橋をかけてくれました!

 

今でも、織姫と彦星は毎年その橋を渡って1年に1度だけ再会し、愛を確かめ合っています(^^)

 

旧暦の7月7日頃(現在の8月7日頃)に天の川を挟んで1番輝きを見せる2つの星が、お互いを求めているように見える事から作られたと言われています。

その1番輝きを見せる星の1つが琴座のベガと呼ばれる織女(しゅくじょ)の星、もう1つが鷲座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)の星です。

 

七夕 夏の大三角形

 

夏の大三角を形成している星は、琴座のベガ・鷲座のアルタイル・白鳥座のデネブです。

デネブが二人が会うために天の川に橋をかけてくれた鳥とされています(^^)

 

この物語は、

働かない人は怒られて、好きな人と会えなくなってしまう

一生懸命働けば、もう一度好きな人に会える

といった教訓が盛り込まれています。

 

ちゃんと働かないと好きな事やりたい事が出来ないよってことですね(´-ω-`)

 

 

由来② 乞巧奠(きこうでん)

これも中国からの由来で、七夕伝説の織姫にあやかって機織りや裁縫が上達するようにと、7月7日にお祈りする乞巧奠(きこうでん)という行事からきています。

「乞」は願う、「巧」は巧みに上達する、「奠」は祭るという意味です(^^)

今でも、7月7日は裁縫だけでなく芸事や書道などをお祈りする日として続いているようです。

奈良時代に乞巧奠が日本に伝わると、貴族は庭に祭壇を設けてお供え物をしたり、梶の葉に和歌を綴ったり、7本の針に5色の糸を通して裁縫の上達を祈ったり、たらいの水に星を映して眺める「星映し」などを行うようになりました。

 

 

由来③ 棚機つ女(たなばたつめ)

これは日本由来のもの!

棚機(たなばた)とは、日本の禊(みそぎ)行事で、夏に選ばれた乙女が着物を織って棚に供え、神様を迎えて秋の豊作を祈ったり、人々の穢れを払うというものです。

 

その乙女を「棚機つ女」 、着物を織る織り機を「棚機」と言います!

「つ」は「の」の意味なので、「棚機の女」ということですね。

 

やがて、この行事がお盆迎える準備として旧暦の7月7日の夜に行われるようになりました。

旧暦と新暦では約1~2ヶ月ズレがあるため、旧暦の7月7日はだいたい現在の8月7日になります。

 

ここから現在「七夕」を「たなばた」と当て字で読むと言われています♪

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なぜ笹なの?

 

七夕といえば、笹に飾りをつけてお祈りをしますが、なぜ笹なのでしょうか?

 

竹は冬の寒さにも負けず、まっすぐ育つ生命力が備わっていることから、神聖なものとされていました。

日本では昔から神事などにもよく使われていたんですよ♪

また笹の葉のサラサラという擦れ合う音は神様を招くとされ、竹の空洞には神様が宿り、拠り処にするとも言われていました。

 

このように竹・笹は神聖なものとされていたため、願い事を飾るのに用いられているきました(^^)

 

 

いつからいつまで飾るの?

 

一般的には、前日である6日の夜に飾り付けられ、当日7日の夜に片付けられます。

7日中に片付けないと、願い事が叶わないと言われています〣( ºΔº )〣

 

しかし、学校やお店などでは長期間飾っておきたい場合が多いので、その場合は7月始めから7日までずっと飾っています。

どんなに長くても1週間程度なんですね(^^)

 

飾った笹や七夕飾りは、7日の夜に「七夕送り」をします!

七夕送りとは川や海に笹や七夕飾りを流して、願いを神様に持っていってもらうものです。

 

しかし、今は川や海に流すのは環境の問題もあってできないので、地域の処分方法に合わせて片付けましょう!

近くの神社などでお焚き上げがあれば、そこに持って行くのが1番いいです(^^)

燃やした煙が天に昇り、願いを天に届けてくれます♪

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七夕飾りにも意味がある

 

七夕で笹に飾り付ける七夕飾りにも1つ1つ意味があるって知ってましたか?

まず、七夕飾りを飾る笹は邪気払いの意味があるんですよ(^^)

 

七夕

 

今回はどんな意味があるのか1つ1つ見ていきましょう♪

 

短冊(五色の短冊)

七夕飾りといえば短冊ではないでしょうか?

様々な願いを書いて笹に飾りますが、毎年何を書くか悩んでしまいますよね(´-ω-`)笑

 

元々は裁縫や芸事などの上達を願うものなので、習い事などの上達を願うのがいいかもしれませんね!

 

七夕の唄にも出てくる

♬五色の短冊〜私が書いた〜お星様キラキラ〜空から見てる〜♬

とある様に、短冊もただの短冊ではないようです。

ここに出てくる五色とは中国の陰陽五行説にちなんだもので、「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」の五色を指します。

 

それぞれの色に意味があります!

青(緑):徳を積む・人間力を高める

赤:父母や先祖への感謝の気持ち

黄:信頼・知人友人を大切にする

白:義務や決まりを守る

黒(紫):学業の向上

 

短冊の色を知っていれば、願い事にふさわしい短冊を選ぶことが出来ますよね(^^)

例えば、

ピアノが上手くなりたい→黒(紫)の短冊

友達と仲良く遊びたい→黄色の短冊

という感じです。

必ず色にこだわってという訳ではありませんが、知っていると話のネタにもなっていいですよね♪

 

 

吹き流し

風に吹かれると揺れてきれいな吹き流しも、織姫と棚機に由来したものです。

吹き流しは織姫が使う織り糸を象徴するもので、裁縫や習い事などの上達を祈願するものです。

 

 

紙衣(かみこ)

折り紙で作った着物を、笹の1番上に飾っているの見たことがありませんか?

 

これは「紙衣」といって、棚機つ女が織って神様にお供えした衣を指します。

高い所に飾るのは、神様に捧げるためです(^^)

 

裁縫の上達着るものに困らないようにという願いが込められていますが、作った人の病気や災難を身代わりしてくれる形代の役目もあります!

 

 

投網(とあみ)・網飾り

漁で使う網に見立てた飾りで豊漁・大漁を祈願します!

魚は昔大切なタンパク源として重宝されていました。

 

また、幸運を手繰り寄せるという意味も込められています♪

 

 

巾着

巾着は昔のお財布になります。

節約貯蓄商売繁盛の願いをが込められています(^^)

 

地域柄か今まで飾ったことが無かったのですが、是非飾りたいですよね!笑

 

 

折り鶴

七夕で折り鶴飾るの!?と思う人もいると思いますが、立派な七夕飾りです!

鶴は長寿の象徴とされ、家族の健康長寿家内安全の願いが込められています。

 

家族の中で最年長者の年齢の数だけ折り鶴を飾ると良いとされてますよ♪

80歳のおじいちゃんだったら、80個Σ(・ω・ノ)ノ

 

 

輪飾り

お誕生日会や発表会などでよく飾り付けとして見かける輪飾りですが、七夕の飾りとしてもよく見かけますよね!

輪飾りは、たくさんの輪が繋がっていることからみんなの夢・願いが繋がりますように!という願いが込められています(^^)

 

 

七夕飾りの作り方はこちらに紹介しているので是非今年は自分で作ってみて下さい♪

どれも簡単に作れますよ!

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七夕は他に何をするの?

 

「笹に七夕飾りを飾り、願い事をする」というのが一般的ですよね?

 

他には何かやることがあるのでしょうか?

 

七夕の時期は、織姫にあたる琴座のベガと彦星にあたる鷲座のアルタイルがひときわ美しく光輝く時期になります(^^)

そのため、「星を見る」という人も多いのではないでしょうか?

しかし、実際7月7日というのは梅雨の真っ只中…

今年も雨で織姫と彦星は会えないですね…とニュースなどで耳にする事も多いですよね(´-ω-`)

どうしても、七夕の日に星が見たい!という人はプラネタリウムに行ってみるのもいいかもしれませんね(^^)

 

七夕は、五節句のひとつと制定されているれっきとした年中行事です。

そのため、ちゃんと食べるものが決まっています!

例えば、1月7日の人日の節句には七草粥、3月3日の上巳の節句(桃の節句)ではひなあられや菱餅、5月5日の端午の節句ではちまきや柏餅を食べますよね♪

 

7月7日の七夕の節句では「そうめん」を食べます。

そうめんΣ(・ω・ノ)ノ

 

なんだかそうめんって昔から食べられてるイメージが無いのでビックリしましたが、なんと平安時代から七夕にはそうめんと決まっていたそうです!

と言っても、その頃は今みたいな手延べそうめんはなかったので、索餅(さくぺい)といった中国から伝来した麺料理を食べていたそうです。

 

 

《まとめ》

 

いかがでしたか?

 

七夕には3つの由来があります。

  • 七夕伝説:織姫と彦星のお話
  • 乞巧奠:七夕伝説の織姫にあやかって機織りや裁縫が上達するようにと祈る日
  • 棚機つ女:乙女が着物を織って神様に供え、秋の豊作を祈ったり、人々の穢れを払う行事

これらが合わさって今の七夕になってるような気もします!

一番有名なのは七夕伝説ではないでしょうか♪

 

上巳の節句(桃の節句)や端午の節句みたいに盛大にお祝いをしたりはしませんが、七夕の節句も同じ五節句の年中行事です!

 

願い事を書く短冊や七夕飾りにもきちんと意味や願いが込められてますし、それを飾る笹にもきちんと意味があります♪

前日の6日に飾り付けをし、七夕当日の7日の夜には片付けましょう!

一夜飾りなので少しさみしい気もしますが、7日中に片付けないと願い事が叶わないと言われています〣( ºΔº )〣

 

みんなで願い事を書いて笹に飾り付けし、そうめんを食べて七夕を過ごしてみて下さい(^^)

そうめん以外の七夕にピッタリのおすすめメニューはこちらを参考にしてみて下さい♪

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私もこんなに意味や願いが込められたものと知らなかったので、知るとまた違った見方や過ごし方が出来ますよね!

今年の七夕は晴れて、織姫と彦星が再会できるといいですね♡

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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