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海外旅行者必見!2025年の旧正月はいつ?
2025/01/14
1月末から2月に海外旅行へ行く際に、気を付けたいのが「旧正月」です。
特に中国・韓国・台湾・タイなど中華圏では、この旧正月がとても特別な時期となり、ほとんどのお店がお休みになる、または交通機関が混雑する、もしくは本数が少なくなるなど、不便な点が多々あります。
航空券が安いからと急いで予約するのではなく、一度旧正月と被っていないかを確認してから予約してみてください。
せっかく海外旅行に行くのなら、十分楽しめる環境が整っていたほうが嬉しいですよね。
しかし、旧正月とはいったい何なのでしょうか。
日本ではあまり耳にしない言葉ですよね。
そして、海外旅行を避けるべき旧正月は2025年にはいつになるのでしょうか。
ここでは、2025年度版として、旧正月の基本や日程、各国の祝い方などをリライト・加筆してご紹介します。
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旧正月とは何か。
旧正月とは、中国・日本・朝鮮半島・ベトナムなどでかつて使われていた旧暦の正月のことです。
現在では、中国大陸・香港・台湾・韓国・ベトナム・モンゴルといった国々で盛大に祝われており、今の(グレゴリオ暦の)正月よりもはるかに重要な祝祭日とされています。
さらに、東南アジアの華人コミュニティや、世界各国の中華街でも大規模にお祝いが行われることが多いです。
私自身、以前旧正月直前にシンガポールへ行った際、ユニバーサルスタジオが華やかに飾り付けされていて、旧正月ムードをとても感じました。
日本では明治時代以降、太陽暦(グレゴリオ暦)を正式に採用しているため、旧正月という概念はあまりなじみがありません。
それ以前の暦を「旧暦」と呼び、実際には「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」を指します。
旧暦では月の満ち欠けを基準に日数を区切り、太陽の動きをも組み合わせる形となるため、毎年の日程が大きく変わるのです。
<各国の旧正月の呼び名>
中国語:春節(しゅんせつ)
朝鮮語:ソルラル(설날)・ソル(설)・クジョン(구정)
ベトナム語:テト(Tết)
英語:チャイニーズニューイヤー(Chinese New Year)
太陽暦と旧暦の違いとは。
現在、日本が採用している暦は「太陽暦(グレゴリオ暦)」と呼ばれるもので、地球が太陽を一周する日数(三百六十五日強)をもとにしたシステムです。
旧暦は「太陰太陽暦」といい、月の満ち欠けを基準に一ヶ月を約二九・五日と定めます。
一年を十二ヶ月とした場合、三百五十四日となり、太陽暦よりも十一日ほど短くなってしまいます。
そのため、およそ三年に一度「閏月(うるうづき)」を挿入し、一年十三ヶ月とすることで調整していました。
このように、太陽暦と旧暦では一年の日数が異なるため、旧正月も一月二十一日から二月二十日頃のあいだで移動してしまうのです。
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旧正月の日程はどう決まるのか。
旧正月は旧暦の一月一日にあたり、雨水(うすい)の直前の新月が元旦となるため、一月二十一日~二月二十日頃を毎年移動します。
雨水とは二十四節気の一つで、立春から数えて十五日目頃を指します。
二十四節気でいうところの二月十九日頃から啓蟄(三月六日頃)の前日までの期間が「雨水」であり、旧正月がこのあたりに来るのが通例です。
旧暦が太陰太陽暦なので、月の朔日(新月)を一月一日と見なす仕組みです。
よって、太陽暦を使う現代の私たちからすると、毎年旧正月が変動するのは当然ということになります。
2025年の旧正月はいつ。
毎年日程が変わるなら、2025年の旧正月はいつになるのか気になりますよね。
2025年の旧正月は、1月29日(水)です。
ちなみに、前日の1月28日(火)は「除夕(じょせき)」と呼ばれる大晦日になります。
この旧正月を前後して、多くの国では数日間から一週間程度の大型連休に入ります。
そのため、中華圏の人々が帰省や旅行のために大移動を行い、世界各地で混雑や交通の乱れが起こるのです。
旧正月休みは国によって異なりますが、中国では七日間程度の連休になるのが一般的です。
台湾や韓国でも三日から四日程度の連休が設けられることが多く、商店やレストランが休業に入るケースが少なくありません。
日本から観光に行く場合、行きたい店が休業だったり、タクシーやバスが減便されたりする可能性が高いため、よく注意してください。
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各国の旧正月の祝い方。
旧正月は中華圏を中心に、それぞれの国で独自の行事や風習が存在します。
中国(春節)
中国では明の時代から年越しに餃子を食べる風習があり、日本の年越しそばのような存在ともいえます。
家族が集まり大晦日に餃子を作り、年が明けるとそれを皆で食べるのです。
また、除夕の夜には花火や爆竹が派手に上げられ、新年を華々しく迎えます。
韓国(ソルラル)
韓国では茶礼(ちゃれ)という先祖供養の儀式を行い、家族やお世話になった人へ贈り物をする習慣があります。
韓服を着て伝統的な過ごし方をする家庭も多く、帰省ラッシュにより交通機関が大混雑するのが定番の光景です。
ベトナム(テト)
ベトナムでは家の中を花で飾る風習が知られており、旧正月前には花市が盛んに開催されます。
街中のBGMもテトの音楽が流れるなど、一気にお祝いムード。
家族で集まり、ごちそうを食べたりお酒を飲んだりして新年を祝います。
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日本では旧正月を祝わないのか。
日本もかつては旧暦を使っていたため、旧正月を祝っていました。
しかし、明治以降に太陽暦へ移行したことで、現行の一月一日が新年として定着。
旧正月が祝日になることもなく、徐々に意識されなくなっていきました。
ただし、横浜や神戸の中華街などでは「春節」として盛大なイベントが行われるほか、沖縄や奄美地方の一部地域で旧正月を祝う風習が残っています。
日本全土で見るとほとんど意識されていませんが、まったく祝わないわけでもないようです。
まとめ
いかがでしたか。
「旧正月」は、中国や韓国、台湾など中華圏の人々にとって、現在の正月よりもはるかに重要で盛大に祝われる行事です。
一年で最大級の帰省ラッシュが起こるほか、ほとんどのお店が休業し、交通機関が混雑するなど、旅行者にとっては不便な点が多いのも事実。
旧正月は、旧暦の一月一日にあたり、毎年一月二十一日から二月二十日頃まで移動するため、旅行を計画する際は日程がかぶっていないか要チェックです。
二〇二五年の旧正月は一月二十九日(水)で、前日の二十八日(火)から連休に入る国や地域が多いと予想されています。
その期間を避けて海外に行くと、観光やショッピングをより楽しめるでしょう。
とはいえ、旧正月ならではの華やかな雰囲気を体験してみるのも一つの楽しみ方かもしれません。
ただし、混雑や営業状況の変化を事前に把握しておかないと、計画が大きく狂ってしまう可能性があるのでご注意ください。
日本ではあまりなじみのない旧正月ですが、世界の多くの国で今も強い影響力を持つ行事です。
その文化的背景や習慣を知っておくと、海外旅行の質がぐっと高まりそうですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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