沖縄の特別な日「慰霊の日」
2017/12/27
6月には祝日がない(´-ω-`)
しかし、沖縄にはあるんです!
それが「慰霊の日」
沖縄では当たり前ですが、本土の人は知らない人が多いのではないでしょうか?
沖縄の人は休みがあっていいな〜と思うかもしれませんが、悲しい歴史のある日なのです。
今回は「慰霊の日」について、どういう日なのか?まとめてみました(^^)
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慰霊の日とは?
「慰霊の日」とは沖縄県が制定している記念日で、毎年6月23日です。
第二次世界大戦で、一般住民を巻き込み地上戦が行われた沖縄。
この沖縄戦では、たくさんの尊い命が犠牲になりました。
亡くなった方たちの霊を慰め(慰霊)、平和を祈る日になっています。
いつ定められたの?
慰霊の日は、1945年6月23日に沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんで、琉球政府が1961年に定めました。
しかし、1972年の本土復帰に伴い日本の法律に適応することになり、慰霊の日は休日としての法的根拠を失います…
1991年に沖縄県の自治体が休日条例で慰霊の日を休日と定め、再び正式な休日となりました。
そのため、県や各市町村、公立の学校はお休みになります(^^)
琉球政府?本土復帰?
沖縄は以前日本の統治下ではないということを知っていますか?
車は右側通行でドルを使い、沖縄へ行くのにパスポートがいった時代。
住んでいるのは日本人だし日本語なんですがね(笑)
仕切っていたのがアメリカということです。
教科書で見たことあるなーという感じでしょうか?
第二次世界大戦終戦後、沖縄県及び北緯30度以南の鹿児島県奄美諸島は、日本政府から分離されアメリカに統治されました。
この時、沖縄本島を中心に存在した統治機関が琉球政府になります。
沖縄のアメリカによる統治は、1945年(昭和20年)から1972年(昭和47年)の27年間に渡ります。
1952年(昭和27年)4月28日にサンフランシスコ平和条約が発効され、トカラ列島・奄美大島が本土復帰し、沖縄は1972年(昭和47年)5月15日に本土復帰。
それに伴い、琉球政府は消滅しました。
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慰霊の日の経緯は?
1945年6月23日に沖縄戦の組織的戦闘が終結したことで定められた慰霊の日ですが、どういう意味なのでしょうか?
1945年4月1日アメリカ軍の沖縄本島上陸によって本格的に開始された沖縄戦は、 一般市民を巻き込み、20万人を越す戦死者を出し那覇は9割以上が焼失…
そんな中、第32軍司令官であった牛島満(うしじまみつる)大将(当時は中将、戦死により即日大将に親任)は長勇(ちょういさむ)参謀長と摩文仁(まぶに)洞窟にて自決。
この事が組織的戦闘が終結したとされています。
司令部が壊滅してもそれを知らされなかった兵士たちが抵抗を続けたため、散発的な戦闘がこの日以降も続いたそうです…
自決があった日は、6月22日説と6月23日説があり、現在沖縄県では6月23日説を採用しています。
1974年に制定された「沖縄県慰霊の日を定める条例」により、「我が県が、第二次世界大戦において多くの尊い生命・財産及び文化的遺産を失った冷厳な歴史的事実にかんがみ、これを厳粛に受け止め、戦争による惨禍(さんか)が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰めるため(条例第1条)」、6月23日を慰霊の日と定めている。
慰霊の日は何をするの?
毎年慰霊の日の前後には、沖縄県内にある全放送局が特別編成を組み、戦争の悲劇も風化させないように取り組んでいます。
当日は、糸満市摩文仁の平和記念公園にて「沖縄全戦没者追悼式」か沖縄県・沖縄県議会が主催で行われます。
正午には、(南に向かって)戦争で亡くなった人への慰霊と平和への願いを込めて黙祷します。
また、平和記念公園の平和の礎(いしじ)は、沖縄戦で亡くなった全ての方の名前が刻んである記念碑です。
先日、新たにわかった54名の名前が刻まれました。
《まとめ》
いかがでしたか?
沖縄以外、本土の人は8月15日の「終戦の日」ぐらいしか、第二次世界大戦や戦争のことを意識することがないのではないでしょうか?
沖縄はその舞台にもなり、現在も米軍基地が存在する事から、戦争や亡くなった命について考えされられる事がたくさんあると思います。
原爆が落とされた長崎・広島もそうでしょう。
私も小学校の修学旅行で長崎原爆資料や平和記念公園に行ったり戦争体験者の話を聞いたりしましたし、学校の授業でも戦争についてたくさん考えさせられました。
さらに私の世代は祖父母が戦争体験者ということもあり耳にする機会もありましたが、私より若い世代はそんな機会も少ないのでしょうね...
住んでる場所が違うというだけで、過去同じ日本で行われた事に対して考えないというのはなんだか悲しい気がします(;_;)
これからは8月15日の「終戦の日」だけでなく、6月23日の「慰霊の日」も戦争で亡くなった人への慰霊と平和への願いを込めて黙祷しようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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