雛人形の並べ方と飾る時期について
2019/01/20
ひな祭りといえば雛人形ですよね♪
子供の頃は、雛人形を飾るとなんだかウキウキしていました(^^)
しかし、いざ雛人形を飾るろうと思うと、
いつから飾ったらいいの?
そもそもお内裏様とお雛様は左右どっち?
三人官女とか更に分からない…
といった疑問がいっぱい出てきます(-_-)
今回は雛人形の並べ方や飾る時期についてまとめてみました♪
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雛人形の意味
そもそもなぜひな祭りに雛人形を飾るのでしょうか?
まずひな祭りは、江戸時代に制定された五節句の内の1つ「上巳(じょうし)の節句」からきています。
日本では昔より季節や物事の節目には、災害をもたらす邪気が入りやすいと考えられており、邪気払いや厄払いを行い、幸福を願う行事を行ってきました。
上巳の節句では、人形(ひとがた)を身代わりにして川に流して厄払いをしていましたが、流すことが難しくなり、現在のように飾る形に移行したものが雛人形の始まりです。
この雛人形がどんどん発展し、現在の雛人形の形になりました。
雛人形を飾ることによって、我が子の幸せを願い、厄を代わりに受けてもらうという意味があります♪
詳しくはひな祭りについてを参考にして下さい(^^)
雛人形の並べ方
最近ではなかなか見かけませんが、七段飾りで説明していきます!
段数や地域によって多少変わりますので、住んでいる地域の習慣に合わせるといいでしょう(^^)
一段目
一番上の一段目はお内裏様とお雛様ですが、どっちがどっちかここなら悩んでしまいます…
因み、「お内裏様=お殿様(男雛)」「お雛様=お姫様(女雛)」と思ってますが、これは間違いです。
実際は、二人とも「お内裏様」で「お雛様」なのです!
え!?そうなの?知らなかったΣ(・ω・ノ)ノ
知らなかったもしくは勘違いしてた人が多いのは童謡「うれしいひなまつり」で、お内裏さ〜まとお雛様〜♪という間違った歌詞が広まったからなのです…
さて、本題に戻りますがお内裏様の並べ方です!
関東:向かって右側にお姫様(女雛)、左側にお殿様(男雛)
関西:向かって右側にお殿様(男雛)、左側にお姫様(女雛)
(画像の雛人形は関東の並べ方ですね)
なぜ関東と関西で並べ方が違うの?
元々は向かって右側にお殿様(男雛)、左側にお姫様(女雛)でした。
これは論語にある「天子南面」という言葉より、皇帝など偉い人は南を向いて座るという習わしがあります。
この時に日の出の方角(東)が上座、日没の方角(西)が下座とされていました。
そのため、向かって左側にお殿様、右側にお姫様を飾るのが当然でした。
しかしその後、優れているという意味合いで「右」を用いることが多くなりました。
「右に出るものはいない」「右腕になる」「右にならう」など。
また「左遷」や「左前」など劣るという意味で「左」を用いるようになりました。
そして、プロトコール(国際儀礼)が右上位だったため、昭和初期に行われた天皇即位の際にも「天皇が右、皇后が左」に並ばれました。
よって、雛人形も向かって右側にお殿様、左側にお姫様を飾るようになったのです。
しかし、現在でも伝統重んじる京都を中心に関西では本来の「向かって左側にお殿様、右側にお姫様」とするところが多くみられるため、関東と関西で並べ方が異なります。
ニ段目
どの段数のひな壇も二段目は三人官女が並べられます。
また、関東であっても関西であっても二段目以降は並び方に違いはありませんのでご安心下さい♪
三人官女は、向かって左側から「加銚子・島台・長柄銚子」を持ってる順で並べます。
真ん中の島台を持っている官女は座っており、両側の官女はそれぞれ外側に足が少し前に出ているのでそれを目安にすると分かりやすいです(^^)
三人官女の間には、高杯(たかつき)に乗せた桜餅を飾りましょう!
三段目
段数によって飾るものが違いますが、七段飾りの場合は三段目に五人囃子を飾ります。
五人囃子は、向かって左側から「太鼓・大皮鼓・小鼓・笛・扇」を持っている順で並べます。
五人囃子の笛太鼓〜♪と歌うのに、一番右の人は楽器じゃないんですね!
この扇の人は謡い手さんになるようで、楽器ではなく扇を持っているそうです。
左にいくほど音の大きい楽器を持っていると覚えておくと並べやすいです(^^)
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四段目
七段飾りの四段目は、右大臣・左大臣を飾ります。
右大臣は右・左大臣は左と思いがちですが、向かって右側が左大臣・左側が右大臣になります。
並べ方が分かっても、どっちが右大臣でどっちが左大臣?と分からなくなってしまいますよね…(-_-)
左大臣は髭の生えたおじいさん、右大臣は若者です。
関西の並べ方でもあったように昔は左上位とされてきました。
そのため、右大臣より左大臣の方が偉くなります。
歳を取ったおじいさんの方が偉い=左大臣と覚えておきましょう♪
右大臣と左大臣の間には御膳と菱台を飾りましょう!
五段目
七段飾りの五段目は、仕丁(しちょう)を飾ります。
仕丁とは、ひな壇の人たちの中で唯一の庶民出身で、宮中の雑務や外出時の従者を務めていました。
仕丁は、向かって左側から「台笠(だいがさ)・沓台(くつだい)・立傘(たてがさ)」を持っている順で並べます。
どれも外出時に必要な品物を持っています!
ただしこれは関東のお雛様の場合で、関西では向かって左側から「熊手・ちりとり・箒」になります。
これは京都御所をお掃除しているためだと言われています。
また、仕丁はそれぞれの表情から「怒り上戸」「泣き上戸」「笑い上戸」の三人上戸とも呼ばれ、表情がユニークな人形です(^^)
仕丁の両端には、向かって左側に橘(たちばな)、右側に桜を飾りましょう!
六段目・七段目
六段目と七段目には雛道具を飾ります。
六段目には、嫁入り道具の「箪笥(たんす)・長持(ながもち)と挟箱(はさみばこ)・鏡台・針箱・火鉢・茶の湯道具」を飾ります。
七段目には、お輿入れ道具の「御駕籠(おかご)・重箱・御所車(ごしょぐるま)」を飾ります。
この下二段ははっきりと並び方は決まってないので、バランスをみて飾りましょう!
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飾る時期はいつから?
並べ方も分かったところで、いつから雛人形を飾るのか...?
地域によっては4月3日にひな祭りをするところもあるのですが、今回は一般的に多い3月3日の場合でお話をしますね♪
雛人形を飾るのに適した時期というのは節分の次の日(立春)から2月の中旬までとされています。
遅くてもひな祭りの1週間前(2月24日まで)には飾るのがいいでしょう!
その中でも六曜の「大安(たいあん):万事に用いて吉」の日を選んで飾るのが良いとされます(^^)
他にも縁起がいいとされる日は、立春(2月4日)・雨水(うすい)の期間(2月19日頃)です。
しかし、どうしても日にちが合わない場合は
- 天気が良い日
- 家族揃って飾り付けができる日
でもいいそうです。
天気の良い日に家族揃ってワイワイと楽しい雰囲気の中で飾られると、雛人形も喜んでくれそうな気がします♪
飾る場所はどこに決まり事はありませんが、高温多湿・直射日光が当たる場所は雛人形が傷んでしまうため避けた方が良いでしょう。
2019年の大安は?
では、2019年の大安の日はいつなのでしょうか?
立春からひな祭り前の大安の日を調べてみました(^^)
- 2月9日(土)
- 2月15日(金)
- 2月21日(木)
- 2月27日(水)
2019年は2月9日が土曜日ですし、飾る期間も長くなるので1番良さそうですね♪
雨水ってなに?2019年はいつ?
雨水とは二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、立春から数えて15日目頃を指します。
二十四節気とは、1年を24の季節に割り振る考え方で、立春や夏至などもその一つです。
空から降るものが雪が雨に変わり、氷が溶けて水になる頃を雨水といい、この期間に雛人形を飾ると「良縁に恵まれる」という言い伝えがあります(^^)
雨水の期間は毎年微妙に変化してややこしいので、毎年確認しましょう!
2019年の雨水の期間は、2月19日〜3月5日までです♪
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いつまで飾るの?
ひな祭りの3月3日が過ぎたら、いつまで雛人形を飾っていて良いものなのでしょうか?
飾る日と違って、この日が良いというのはありませんが、雛人形はできるだけ早くしまいましょう!
ただし、雛人形しまう日は天気が良く・乾燥した日を選ぶのが良いでしょう。
雨の日などにしまうと、湿気も一緒に収納箱に閉じ込めてしまうので、カビなどの原因になってしまいます〣( ºΔº )〣
雛人形をしまう時の注意点
①しまう前に写真を撮る
雛人形飾るのは1年に1度のことなので、どうしても飾り方を忘れてしまいます…
しまう前に写真を撮ることによって、来年困らずに済みますよ(^^)
②下の段からしまう
上の段からしまおうとすると下の段のものに注意しながら収納していかないといけないので、下の段からしまう方が効率的です♪
③埃や汚れを落とす
筆や付属されてる毛ばたきで埃や汚れを落としてからしまいましょう。
雛人形の顔は、手の脂や指紋が付着してしまうことがあるので触らないように注意してくださいね!
布手袋をして片付けするのがオススメです。
④雛人形の小物を取り外す
雛人形が持っているものを取り外しましょう。
そして、それが誰の持ち物かわかるようにした上で収納しましょう!
これをしておかないと来年飾る時に苦労します(-_-)
⑤雛人形を包む
人形の顔を柔らかい布・綿・ティッシュペーパー等で優しく包みます。
胴体も着物のシワに気をつけて、紙または布で優しく包みます。
⑥収納箱にしまう
人形や持ち物などを収納箱にしまったら、隙間に紙を丸めていれ、動いて傷がつかないようにしましょう。
また、1年後にしか収納箱を開けないので湿気てカビが生えたり虫に食われないように人形用の防虫剤を一緒に入れるのがオススメです。
しかし、持ち物・台・お道具セット・ぼんぼり・橘や桜などの樹脂製のものはナフタレンが溶けることがあるので防虫剤を入れないで下さい。
雛人形を片付けるのが遅いと結婚が遅れる!?
雛人形を早く片付けたほうがいいと言われる理由の1つとして、「雛人形を早く片付けないと嫁に行き遅れる」と言われます。
誰しもが耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ちなみに雛人形を飾るのが遅くても「嫁に行き遅れる」と言われます...
全然お嫁に行けない...笑
ただの迷信と思っていましたが、これにはちゃんと理由があるんです!
嫁に行き遅れると言われる理由
① 厄払い
雛人形は、厄や災いを身代わりとなって引き受けてもらうという意味があるので、いつまでも身近におかず、早く片付けて災いを遠ざけたほうが良いとされる。
② しつけ
片付けをしっかりできないような人は家事もきちんとできるはずがないとみなされ、ゆえに婚期が遅れると言われる。
③ 結婚の象徴
雛人形は男女対であることから結婚の象徴とされ、早く飾ることによって「早く嫁に出す」、早くしまうことで「早く片付く(嫁に行く)」とされる。
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雛人形の保管方法は?
雛人形をきちんと収納箱にしまった後、どこで保管するのが良いのでしょうか?
収納箱を置く場所は、
- 寒暖差がない
- 乾燥しすぎず湿気も少ない
- 室温があまり高くない
- 風通しが良い
- 直射日光が当たらない
が良いでしょう!
これらが雛人形の保管に適した条件といえます。
具体的には納戸や押し入れの上の段など、高い場所がオススメです!
また、天気が良くて乾燥している10月ごろに人形の虫干しをするところもあるようです。
直射日光が当たらないように注意し、直す前に埃を払ってから片付けます。
半年に1度、収納箱から出すことでカビ・シミ・変色を防いでくれますよ(^^)
《まとめ》
いかがでしたか?
雛人形について分かりましたか?
まず、どちらもお内裏様という事にビックリしました!
間違った解釈のまま歌が定着してしまうなんて...(-_-)
我が家は七段飾りだったため、雛人形を飾るもしまうのも一大行事でした。
年に1度のことなので、並べ方を忘れてしまうんですよね(笑)
2019年は、2月9日に飾るのが一番縁起がいい日でしょう♪
そして、嫁に行き遅れないようにひな祭りが終わったらサッサと片付けましょう!笑
我が子に対するたくさんの想いが込められた雛人形。
今年は一段と雛人形を飾るのが楽しくなりそうです(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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