【2025年版】雛人形の処分と供養の方法~「今までありがとう」の気持ちを込めて~
2025/01/06
女の子のいるご家庭では、ひな祭りの季節に雛人形を飾るのが慣例ですよね。
しかし、子どもが成長するにつれ、次第に飾らなくなってしまい、押し入れで眠ったまま…という方も多いのではないでしょうか?
実際に筆者自身も、実家にある七段飾りの雛人形がどうなっているのか、結婚後はほとんど気にかけていませんでした。
だけど思い返すと、「捨てたいけど、どう処分すればいいの?」と疑問を抱く人は少なくありませんよね。
今回は、雛人形の持つ意味から、お役目はいつまでなのか、そして最終的にどう処分・供養すればいいのかまでを総合的に解説します。
2025年版として、さらに加筆・充実した内容でお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。
大切な思い出に詰まった雛人形だからこそ、処分するときには「ありがとう」の気持ちを込めたいですよね。
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雛人形の意味~女の子の幸せを守る存在~
雛人形は「我が子の幸せを願い、厄を代わりに受けてもらうため」に飾るとされてきました。
古来日本では、季節や物事の節目には邪気が入りやすいと考えられたため、ひな祭り(上巳の節句)の時期に、子どもの厄を雛人形に背負ってもらうという風習が根付いたのです。
詳細は下記リンクもご参照ください。
代わりに厄を引き受けてもらっていたとはいえ、子どもが成長して飾らなくなった雛人形を「捨てる」ことには抵抗がある方も多いでしょう。
それもそのはず、雛人形はしばしば「人形には魂が宿る」と考えられており、雑に扱うことは避けたいものです。
雛人形のお役目はいつまで?
「雛人形は子どもが結婚したら処分しなきゃいけないの?」
「成人後も飾り続けてもいいの?」
など、疑問をお持ちの方もいるはずです。
一般的には、女の子が成人し、嫁ぐまでが雛人形のお役目とされています。
しかし、結婚してからも「実家にスペースがあって、そのまま置いておける」場合や、思い出として飾り続ける人もいます。
必ずしも処分しなければならないわけではありません。
ポイントは「本人や家族がどうしたいか」。
七段飾りであれば「お内裏様とお雛様だけ残す」など、スペースを確保しつつ形をコンパクト化して飾り続ける方もいるようです。
ただし、女の子が生まれた場合に「自分の雛人形を子どもに引き継ぐ」のはNGとされます。
雛人形は一人の女性を守るものなので、新たに誕生した女の子には、別の雛人形を用意するのが望ましいのです。
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雛人形はどう処分する? ~供養の方法と手順~
とはいえ、置き場所に困ってしまう、あるいは「結婚して家を出たし、もう実家に保管してもらうのも気が引ける…」と感じるケースは多いかもしれません。
そんなときは、「今までありがとう」「ご苦労さま」と感謝を伝えつつ、供養してから処分する方法があります。
人形は魂が宿るものと考えられている背景からも、普通のゴミとして扱うのは忍びないですよね。
放置してしまうより、きちんと供養することを検討してみましょう。
1.神社・お寺の「人形供養」に依頼する
まずは、近くの神社やお寺が「人形供養」を行っているかを確認してみてください。
人形供養を受け付けている場合、供養料を収めて引き取ってもらい、焼却やお焚き上げなどの形で魂を鎮め、感謝を伝えることができます。
ただし、雛壇や飾り道具は「供養の対象外」とするところもありますので要注意。
大きな神社では、1~3段飾りで30,000円程度などと料金が提示されていることもありますが、小規模な神社では「お気持ちでお願いします」という場合も。
雛人形の規模によって費用が異なるため、事前に神社・お寺に問い合わせてみると安心ですね。
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2.人形感謝(供養)代行サービスを利用する
近くで人形供養をしてくれる神社が見つからない、あるいは自分では持ち込めない方は、郵送で供養を代行してくれるサービスを利用する手もあります。
有名なのは、一般社団法人「日本人形協会」が日本郵政と提携して行っている「人形感謝(供養)サービス」。
一箱あたり5,000円(+送料)で受け付けており、送られてきた人形は毎年秋(10月頃)に行われる「東京大神宮人形感謝祭」にて供養されます。
ただし対象はあくまで人形のみで、雛壇や道具は対象外なので注意してください。
■ 人形感謝(供養)サービス
一般社団法人「日本人形協会」公式HP:http://www.ningyo-kyokai.or.jp
3.有名神社・お寺での供養を選ぶ人も
「せっかく供養するなら、有名なところでお願いしたい」という方もいらっしゃるかもしれません。以下のように、人形供養で知られる神社やお寺もあります。
- 本寿院(東京):毎月第2日曜日に「公開人形供養」を実施。海外メディアにも報道されるほど有名。
- 宝鏡寺(京都):通称「人形寺」。歴史ある人形を多く所蔵しており、10月14日に人形供養祭を行う。
送料や持ち込みの手間、供養料などを考慮したうえで、ご自身に合った場所や方法を選ぶのがおすすめです。
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ビッグひな祭りで供養してもらう? ~徳島の巨大イベント~
実は、日本全国から寄せられた雛人形を一斉に飾って供養する「ビッグひな祭り」というイベントがあるのをご存知でしょうか。
徳島県勝浦郡勝浦町で毎年2月~3月に開催されるもので、高さ約8メートルの27段ひな壇に、全国から送られてきた雛人形が数万体規模で飾られます。
その迫力はまさに圧巻!
「もう家では飾らないけど、捨てるには忍びない…」
そんな人形たちが集まるこのイベントでは、5,000円~の供養料を納め、郵送または直接持ち込むことで、人形を供養してもらうことが可能。
ただし、毎年1月末頃に実施日時が発表されるなどスケジュールが決まっているため、事前確認は必須です。
大規模なひな祭りイベントに、愛着のある雛人形を送り出すというのも一つの選択肢と言えるでしょう。
処分するのは「さよなら」ではなく「ありがとう」
雛人形は、子どもの成長を見守り、厄を背負ってくれた特別な存在。
だからこそ、単純にゴミに出すのは憚られるし、飾らずにしまいっぱなしというのも何だか寂しいものですよね。
しかし、きちんと供養することで「役目を終えた人形への感謝」を伝え、新しいステップへ進むきっかけにすることができます。以下のポイントを押さえて、あなたやご家族にとってベストな方法を選んでみてください。
- ①保管スペースの有無や飾る意欲があるか
- ②家族で処分に合意しているか
- ③供養や代行サービスにかかる費用は適切か
- ④有名な神社・お寺、イベントなどに依頼したいか
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《まとめ》~「今までありがとう」の気持ちを込めて~
いかがでしたか?
雛人形は「女の子の幸せや厄除け」を願うために存在してきた大切な人形です。
・ 結婚後もそのまま飾りたい、思い出として残したい
・ スペースやタイミングの都合で、供養して新たな一歩を踏み出したい
どちらを選ぶにしても、子どもや家族の気持ちを尊重し、感謝をもって対応するのが何より大切。
最終的に処分する場合は、神社やお寺、あるいはビッグひな祭りなどのイベントを活用して、ぜひ「今までありがとう」という想いを形にしてみてくださいね。
この2025年版の情報が、あなたの雛人形にまつわる悩み解消にお役立ちできれば幸いです。
きっと雛人形も喜んでくれることでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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