節分に食べる恵方巻き!由来や食べ方、2019年の方角は?
2019/01/27
節分といえば「鬼は〜外!福は〜内!」と豆まきですが、最近では恵方巻きも節分の定番になってきました♪
といっても、私も関西に引っ越して来るまで知らなかったので関西特有の風習なのでしょうか?
コンビニやスーパーで売られるようになり、全国的になってきましたがそもそも恵方巻きってなんなのでしょうか?
今回は、節分の定番化になりつつある恵方巻きについてまとめてみました(^^)
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そもそも節分とは?
節分は2月3日と決まっているものだと思っていましたが、実は変動するって知ってましたか?
節分とは、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前の日のことを指し、年に4回ありましたが、現在では立春の前の節分のみが年中行事として残っています。
旧暦では立春が1年の始まりであり、新しい年を幸多き年として迎え入れるように邪気を払う行事を行っていたのことにより、立春の前の節分だけが残ったと考えられています。
そしてその邪気の象徴が鬼だったため、豆まきで「鬼は〜外!」と追い払う風習が出来たのですね(^^)
また、立春は2月4日と決まってるものではなく、太陽の角度が315度になった日のことを指すため、節分の日も変動するんです!
節分についてはこちらを参考にしてみてください(^^)
なぜ節分に恵方巻きを食べるの?由来は?
恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけて大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりするために始まったといわれていますが由来は諸説あります…
- 大阪の商人たちが商売繁盛と厄払いの意味で始まったという説
- 大阪船場の商人が厄落とし・縁起担ぎとして始まったという説
- 船場の旦那衆が男根に見立てた太巻きを芸者に咥えさせた遊びという説
- 豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が節分の前日に海苔巻きのようなものを食べて出陣し大勝利を収めたという故事を元にしているという説
- 節分の日に大阪の老若男女が集まって巻き寿司を食べる際に、切り分ける手間を省くため1本丸かじりしたという説
そしてどれも信憑性はないとのこと…むむむ(*_*)
しかし、5つ説がある上で厄払いや縁起担ぎが3つあるので縁起物として考えて良さそうです♪
それにしても手間を省くためってなんとも大阪らしい(笑)
節分に恵方を向いて巻き寿司を一本丸かぶりするという昔からの風習を利用して、大阪鮓商組合が戦前・戦後と販売促進のために宣伝をしたという記述も残っており、土曜の丑の日に鰻を食べる習慣に対抗して、節分に巻き寿司を食べることを定着させようとしたそうです...
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恵方ってなに?
陰陽道で、その年の福徳を司る神である歳徳神(としとくじん)のいる方向を恵方といいます。
これはその年の干支(えと)の十干(じっかん)によって定められた方角で、その方向に向かって事を行えば、万事に吉とされる。
例えば、
- 初詣は恵方にある神社に行く(恵方詣り)
- 引っ越しを考えていたら、恵方の物件を探す
- 結婚式の式場選びに迷ったら、恵方の式場を選ぶ
など、何か大きな事をする時にこの恵方を使って願掛けをする人もいるようです♪
どうやって恵方を決めてるの?
その年の干支(えと)の十干(じっかん)によって定められた方角って何?って感じですよね(-_-)
干支はなんとなく分かるけど、十干とは何なのでしょうか?
あまり馴染みがないですよね…
十干(じっかん)とは…?
十干とは、世の中のものすべては「木・火・土・金・水」からなるという五行説とすべては「陰・陽」の2つに分けられるという陰陽道の2つが結びついた陰陽五行説からきています。
五行すべてが陰と陽に分けられるため10つになります。
日本では陰陽の陽を兄(え)、陰を弟(と)としており、「干支」を「えと」と読むのはこの「兄弟(えと)」に由来しています♪
木
木の兄(きのえ):甲(こう)
木の弟(きのと):乙(おつ)
火
火の兄(ひのえ):丙(へい)
火の弟(ひのと):丁(てい)
土
土の兄(つちのえ):戊(ぼ)
土の弟(つちのと):己(き)
金
金の兄(かのえ):庚(こう)
金の弟(かのと):辛(しん)
水
水の兄(みずのえ):壬(じん)
水の弟(みずのと):癸(き)
干支(えと)とは…?
子丑寅卯辰巳...を干支だと思っていたんですが、これは「十二支」であって干支とはまた別なんです!
知らなかったΣ(・ω・ノ)ノ
干支とは、十干と十二支を組み合わせた60周期のことです。
例えば「丙午(ひのえうま)」とは「丙」(十干)+「午」(十二支)という風に、十干と十二支が組み合わせられています。
この60周期を近年でまとめたものがこちらです。
六十干支とも呼びます(^^)
干支の十干ってどうゆうこと?
まず、十干にはそれぞれ方角が振り当てられています。
これが十干によって定められた方角です!
甲・己 の年:東北東やや東
乙・庚の年:西南西やや西
丙・辛・戊・癸の年:南南東やや南
丁・壬の年:北北西やや北
なるほど!
これでその年の干支の十干で方角が決まりまるということですね♪
その年によって恵方が完全に変わると思っていたのですが、恵方と呼ばれる方角は4つしかないとらいうことが分かりました!
そして4つの恵方は東→西→南→北→南の5年周期なので5年後はまた同じ方角になります。
ですので、西暦の下一桁でもこの方角は分ります。
4・9:東北東やや東
5・0:西南西やや西
6・1:南南東やや南
7・2:北北西やや北
8・3:南南東やや南
こちらの方が簡単で分かりやすいですかね?
しかし、恵方はその年の干支の十干によって定められた方角で決まるということを覚えといて下さい♪
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2019年の恵方は?
恵方の決め方がわかったので、2019年の恵方もすぐに分かると思います(^^)
2019年(平成31年)の干支は「己亥」なので十干は「己」です。
よって、恵方は「東北東やや東」になります!
しかし、自分の家から南南東ってどっち?となる人も多いと思います…
そんな方はこちらで恵方を調べて見てください♪
市町村名を入れて、検索をすると下に恵方を示した地図が出てきます。
すごく便利でびっくりしました!笑
これなら自分の住所を入れて、あのスーパーの方向ね〜と分かりやすいですよね(^^)
スマホのアプリでも恵方が分かるものがありますので、方向が分からない!という人はアプリも活用してみて下さい♪
太巻き寿司との違いは?
恵方巻きといっても普通の太巻き寿司と何が違うのでしょうか?
巻き寿司とは、海苔に酢飯を広げその上に具材をのせて巻きすで巻いた寿司のことをいいます。
海苔巻きともいいますね♪
巻く具材が、きゅうりであればかつぱ巻き、かんぴょうならかんぴょう巻き、納豆を入れたら納豆巻き、マグロが入れば鉄火巻きなど様々な種類があります(^^)
巻き寿司の中でも、大判の海苔を使い、具材を何種類も入れたものが太巻き寿司です!
目安でいうと大体直径5cm以上のものでしょうか…
その太巻き寿司を節分の日にその年の縁起の良い方向を向いて食べるのが恵方巻です。
つまり、恵方巻とは太巻き寿司と違いはありませんΣ(・ω・ノ)ノ
しかし、恵方巻きは食べ方に決まりがありますし、具材も7種類がいいとされています。
なぜ7種類かというと「七福神」の「7」で縁起を担いでいるからです♪
七福神とは、
- 大黒天(だいこくてん):財宝・福徳開運の神様
- 毘沙門天(びしゃもんてん):融通招福の神様
- 恵比寿天(えびすてん):商売繁盛の神様
- 寿老人(じゅろうじん):長寿延命・富貴長寿の神様
- 福禄寿(ふくろくじゅ):招徳人望の神様
- 弁財天(べんざいてん):知恵財宝・縁結の神様
- 布袋尊(ほていそん):笑門来福・夫婦円満・子宝の神様
の七人の神様で、七つの災いを除き、七つの幸せを招くと言い伝えられています。
これにあやかって、7種類の具材を入れた太巻き寿司を食べると福を呼ぶとされます。
7種類の具材は、決まりがないので好きなものを入れてOKです(^^)
どうして巻き寿司なの?
そもそもなぜ巻き寿司なのか?と思いますが、おせちなどと同じようにちゃんと理由があります!
七福神にあやかって7種類の具材を巻くことで「福を巻き込む」という願いが込められているんですよ(^^)
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恵方巻きの作り方
恵方巻の具材は特にきまっているわけではないので、好きな具材でOKです(^^)
主に使われるのは、
- かんぴょう
- きゅうり(レタス・かいわれ大根)
- 煮たしいたけ
- 卵焼き(伊達巻)
- うなぎ(あなご)
- 桜でんぶ
などです。
最近では、海鮮メインの恵方巻きやトンカツやエビフライを使った恵方巻きもあってバラエティ豊かになってきました!
今回は一般的な恵方巻きの作り方をご紹介しますね♪
<材料(1本分)>
のり:全型1枚
酢飯:230g(標準は250gくらいですが、ご飯が多いと巻きにくくなってしまいます…)
好きな具材
- かんぴょう:1本
- きゅうり:1/4本(1本を縦に4等分)
- 煮たしいたけ:2枚(薄くスライス)
- 卵焼き:卵1個で細巻きをつくる
- 味付けうなぎ:1/4尾(刻みorスライス)
- 桜でんぶ:適量
- 紅生姜:適量
<恵方巻きの作り方>
①酢飯を作る
すし酢があれば簡単ですが、なければ米酢・砂糖・塩で酢飯を作りましょう!
お米1合の場合、分量は米酢大さじ1:砂糖大さじ1:塩小さじ半分です。
ご飯は少し硬めに炊くのがいいでしょう♪
炊き上がったご飯をボールにうつし、すし酢を合わせ、しゃもじで切るようにして素早く混ぜる。
混ざったら大皿にうつし、扇風機かうちわで冷ます。
巻くまでは、乾燥しないように湿らせた付近やペーパータオルをかけておきます。
②具材を切る
③巻きすの上に海苔を置く
巻きすは平らな方が上になるように!
恵方巻きの様に巻く具材が多い場合は、海苔は縦にして置きます。
④海苔の上に酢飯をのせる
海苔の上下1.5cmほど余白を残して、隙間を作って少しずつ酢飯をのせていく
⑤隙間を埋めるように酢飯を均等に
酢飯をきっちり平らに敷き詰めましょう!
均等になっていないと巻きにくく、出来上がりが不恰好になってしまいます…
⑥具材をのせる
酢飯の下から1.5cmくらいの場所から隙間が出来ないように具材をのせていく
具材は横にはみ出るくらい端まできっちりと!
⑦巻く
ポイントは一気に!
躊躇すると具材が崩れてしまいます…
1番手前の具材と1番奥の具材が繋がって円になるように一気に巻きます!
この時具材が崩れないように指で押さえながら巻きましょう。
⑧巻き込む
上にきている巻きすを軽く引っ張ってずらしていき、残りを巻き込んでいく。
巻き終わったら、もう一度巻きすをかけて両手で握って形を整える。
恵方巻きの食べ方
恵方巻きの特徴といえば、やはり食べ方ですよね♪
この食べ方で食べなければ、ただの太巻き寿司を食べてるのと同じです(-_-;)笑
①恵方巻きは一人一本用意する
恵方巻は切らずに1本丸かぶりをします。
ですので、一人一本用意をしましょう(^^)
切らずに食べるのは「縁を切らないために」という意味が込められています。
また、恵方巻きの形が黒くて太いことから「鬼の金棒」に見立て、これを食べることで鬼退治の意味もあるそうです。
②恵方を向く
神様がいらっしゃる恵方向いて食べる間はその方向だけを見るようにしましょう!
そうでないとご利益を得ることができないそうですよ…
③心で願いを念じながら、無言で食べきる
太巻き寿司は「福を巻き込む」という意味が込められており、途中で喋ってしまうと福が逃げてしまうとされるため、無言で一気に食べきりましょう!
食べている間は心の中で願いごとを念じましょう♪
途中で休むことなく一気に食べないといけないため、お子様やあまり多く食べれない人は細めに巻いて作るといいでしょう(^^)
《まとめ》
いかがでしたか?
恵方の決め方がこんなに奥深いものとは驚きでした!
由来は結構あいまいなのに...笑
そして、恵方巻きは食べ方が大事だということが分かりました(^^)
全国的に節分の定番になりつつある恵方巻き。
その理由としては、
- 夕食の献立が決まるから
- 一本丸々無言で食べるの普段しないので面白いから
- 豆まきよりも手軽にできるから
- 子供が大きくなったので、豆まきをしないから
という意見があります。
確かに、節分なのに何もしないのはちょっと物足りないですし、夕飯の献立が決まるのは主婦にとって嬉しいですよね(^^)
家族みんなで手巻き寿司のように好きな具を巻いて作るのも楽しそうです♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事がよかったら、シェアして頂けると嬉しいです(^^)