『飲む点滴』と言われる甘酒の知られざる効果効能!作り方・飲み方について
2016/10/30
年が明けて初詣に行くとよく甘酒が振る舞われていますよね(^^)
参拝するために並んで冷えた体を温めてくれる嬉しい飲み物です♪
実は甘酒って『飲む点滴』と言われるほど栄養が豊富に含まれているって知ってましたか?
今回は甘酒の知られざる効果効能や自宅でも簡単に作れる作り方などをご紹介します。
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甘酒とは?
甘酒は古く古墳時代から飲まれている飲み物で、「日本書紀」に甘酒の起源とされる記述があります。
そんな古くからΣ(・ω・ノ)ノ
栄養豊富で体力回復に効果的な飲み物として、かつては夏によく飲まれており、俳句において夏の季語となったり、江戸時代では夏の風物詩として庶民に親しまれていました!
当時の江戸幕府は庶民の健康を守るため、誰でも購入できるようにと甘酒の価格を最高で4文までと制限していました。
因みにお金持ちの夏の定番は「うなぎ」だったようです…
庶民はなかなか食べれないという感じでしょうか(-_-;)
現在では、初詣の参拝客に甘酒を振る舞われたり、身体を温めるために飲むことが多いので冬のイメージですよね。
そのため温かい飲み物なのに、昔は夏に飲んでたの!?と思いましたが、夏バテ防止で飲む場合は温めず、さっぱりと飲めるようにショウガ汁を入れて飲むそうです。
また米農家では、米の収穫を感謝して甘酒を作って備える風習が残っている土地もあるため節目である新年に振る舞われることも多いそうです(^^)
甘酒には2種類ある!?
甘酒には、米麹と米で作られているものと酒粕で作られている2つがあります。
違いは原料とアルコール成分の有無ですが、わかりやすく2つを比較してみました♪
<米麹でつくる甘酒>
潰したお米に麹菌を加えて発酵させて作ります
- アルコール成分なし
- 米と米麹の自然の甘さがある
- カロリーが低い
- 割高
<酒粕でつくる甘酒>
酒粕とは日本酒を作る過程で出てくる搾りカス
カスとはいっても栄養豊富です
- アルコール成分あり
- 砂糖で甘みをつける
- カロリーが高い
- 安く作れる
甘酒って酒とついていますが、米麹で作られるものはアルコール入ってないんですね!
市販で売られている甘酒は酒粕で作られた甘酒が多く、アルコールを含んでいます。
といっても、アルコール度数1%未満なので未成年が飲んでも大丈夫ですし、飲酒運転にもなりませんが、お酒が弱い人は控えた方がいいでしょう。
そして、『飲む点滴』と言われるのは米麹で作られた甘酒なんです!
もちろん酒粕で作った甘酒が栄養ないわけではありません。
ビタミン類・タンパク質・植物繊維で言えば酒粕の方がたくさん含まれています。
しかし、点滴にはブドウ糖は入っていますが砂糖もアルコールも入っていませんしね…
米麹で作られる甘酒は発酵させるので、より栄養価が高くなり、体内により吸収されやすくなるというメリットもあります。
甘酒ってどんな効果効能があるの?
米麹で作られる甘酒には、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・食物繊維・オリゴ糖やシステイン・アルギニン・グルタミンといったアミノ酸、そして大量のブドウ糖が含まれています。
これは点滴とほぼ同じ内容であることから『飲む点滴』と言われているのです!
それでは甘酒の効果効能を5つご紹介します(^^)
①美肌・美髪効果
甘酒に含まれているビタミンB群は、肌の保護や保湿を促したり、髪の毛や爪の生成に必要な成分です。
特にビタミンB2は、肌の機能を活性化する効果があり、肌を保湿しハリや弾力を取り戻してくれる働きがあります。
そしてビタミンB7であるビオチンは、頭皮や髪の状態を整え、コラーゲンやたんぱく質を作る働きがあります。
他にも甘酒の原料である米麹に含まれているコウジ酸は、メラニンの生成を抑制してしみやくすみを防ぐ効果やきれいな髪を作る効果があると言われています。
②疲労回復
ブドウ糖とビタミンB群は疲れが溜まりにくくすると言われています。
特にブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源とされ、頭の疲労回復に効果的です!
例えば勉強や仕事で頭(脳)をたくさん使った時に甘いものが食べたいと思いますよね?
それは脳が栄養が足りてないというサインなんです。
甘いものを食べても脳のエネルギーになりますが、甘酒のようにブドウ糖をそのまま摂取した方がすぐエネルギーとして使えるのでオススメです(^^)
また、食欲がなく疲労感を感じる夏バテ解消などにもオススメですよ!
江戸時代には夏バテのときに飲まれていましたしね!
③整腸作用
甘酒にはオリゴ糖や食物繊維が多く含まれています。
また胃酸や胆汁に強く、生きたまま腸に達することができる植物性乳酸菌も含まれています。
腸内にいる腸内細菌は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌、多いと健康へのリスクが高まってしまう悪玉菌、優勢のほうにつく日和見菌の3種類です。
この3種類のバランスは善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7が理想的です♪
甘酒に含まれている植物性乳酸菌も善玉菌になり腸内細菌のバランスを整え、オリゴ糖や植物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるサポートしてくれます。
腸内環境が整うことによって、便秘解消や免疫力アップになります(^^)
④ダイエット効果
ブドウ糖は、血糖値を上げることによって満腹感を得やすい効果があります。
また、ビタミンB群には脂質の代謝を促進する働きがあり脂肪燃焼させやすくします!
他にも脂肪分を消化してエネルギーに変える酵素であるリパーゼや、代謝に関わる酵素が100種類以上含まれているため、代謝アップに繋がります(^^)
けど、甘酒は甘いのでカロリーが高そう…と思いますが、実は100g当たり81kcalと低カロリーなんです♪
白米100g当たり168kcalですので約半分のカロリーですし、脂肪分もほとんど含まれてないので砂糖がたっぷり含まれたスイーツを食べるよりも代謝もアップしてくれる甘酒の方がダイエット効果が得られますよ!
⑤リラックス効果
ビタミンB群であるパントテン酸(ビタミンB5)やアミノ酸の一種であるGABA(ギャバ)が甘酒には含まれています。
これらはストレスを軽減させ、疲れを癒す効果があります。
GABA配合のチョコレートとか一時期流行りましたよね♪
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甘酒の作り方
たくさん効果がある「甘酒」
冬だけじゃなく1年中飲みたいですよね(^^)
しかし、市販のものは酒粕で作られた甘酒が多いし、米麹で作られた甘酒は高い…と思われる人も多いと思いますが、自分で簡単に作れるんですよ!
簡単な作り方をご紹介します♪
<甘酒の材料>
お米:1合
米麹:200g
水:3合分(600ml)
<炊飯器で作る甘酒の作り方>
①おかゆを作る
炊飯器におかゆコースがあれば活用しましょう!
②おかゆが出来たら60℃まで冷ます
温度が高すぎると麹菌が死んでしまうので、必ずおかゆの温度を60℃以下にしましょう!
③おかゆが冷めたら米麹をほぐしながら混ぜ、炊飯器で保温する
保温するときは炊飯器の蓋は閉めず、ふきんをかけて約8時間そのまま置いておきます。
炊飯器がない…という人は魔法瓶でも作ることができます(^^)
<魔法瓶で作る甘酒の作り方>
①鍋でおかゆを作る
②おかゆを60℃まで冷ます
③おかゆが冷めたら米麹をほぐしながら混ぜる
ここまでは炊飯器とほぼ一緒ですね!
④魔法瓶に入れて保温する
魔法瓶は先に熱湯を入れて温めておくのがコツです!
熱湯を入れて魔法瓶の内部が温まったら水を捨て、③を入れて8時間置く。
※魔法瓶で作る場合の注意「置き場所と温度管理」
特に冬場は魔法瓶内部の温度が下がりやすいので、時々温度測って下さい。
55℃を下回ると米麹の粒が固い甘酒になってしまうので、温度が低くなったら鍋で温め直して魔法瓶に戻しましょう!
飲み方は?
1回にたくさん飲むよりも1日1杯を毎日継続するのが理想的です♪
目安は1日カップ1杯(200ml)程度。
また、飲む時間は目的に合わせて決めてみて下さい(^^)
例えば、朝から活発に動きたい人やダイエット効果を求めるのであれば、朝食と一緒に。
リラックス効果で良質な睡眠を得たい人や疲労回復、アンチエイジング効果を求めるのであれば、寝る1〜2時間前に飲むのがオススメですね♪
《まとめ》
いかがでしたか?
『飲む点滴』と言われるほど栄養豊富で効果もたくさんある甘酒。
お正月や寒い時期だけでなく 、1年中飲みたいですよね(^^)
今年は夏バテ防止のためにも、冷やした甘酒を飲んでみたいと思います♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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