関東と関西でお中元を贈る時期が違う!地域別贈る時期やマナーについて
2019/01/20
毎年夏が近づくにつれて、そろそろお中元を用意しないといけないなと考えはじめます。
「夏〜の元気なご挨拶〜♪」というTVCMが聞こえてくる時期ですよね(^^)
何を贈るかもそうですが、気を付けないといけないのは贈る時期!
お中元は地域によって時期が違うって知ってましたか?
今回は、細かな地域別のお中元を贈る時期やマナーについてお話ししたいと思います(^^)
スポンサーリンク
まず、お中元とは?
お中元とは、日頃お世話になっている方へお礼や挨拶の気持ちを込めて贈るものです。
年末に贈るお歳暮も、お中元と同じで感謝の気持ちを表す贈り物になります(^^)
元々は中国の道教(どうきょう:中国三大宗教の1つ)に由来する年中行事で、三元(さんげん)のうちの1つとされています。
三元とは、上元(じょうげん:旧暦1月15日)・中元(旧暦7月15日)・下元(かげん:旧暦10月15日)の3つの総称で、それぞれの日に生まれた神様を祀った行事です。
一方日本では、お盆と年末の年に2回、ご先祖様の霊を祀る御魂祭(みたままつり)という行事が行われていました。
現在ではお盆のみのイメージですが、実は年末もご先祖様の霊を祀ることをしているんです♪
それはお正月の準備!
お正月とは、家に先祖神である「歳神様(としがみさま)」をお迎えする行事なんです(^^)
そのお出迎えのために門松や鏡餅、しめ縄などを飾るんですよ♪
中国の中元と日本の御魂祭が結びつき、仏様に供える供物を親戚縁者などに配る習慣ができました。
そこから江戸時代には感謝の気持ちを込めた贈り物へと変化していき、今のお中元のかたちになったのです。
お中元は誰に贈るの?
お中元は「日頃お世話になっている方へお礼や挨拶」として贈るものなので、人それぞれ送るべき相手は違います。
そして、かならずしも贈らないといけないというものでもありせん。
お中元は基本1度贈ったら毎年贈るものになるので、お財布事情なども考えて贈らなくてはいけません!
お中元が「半年間お世話になりました」という意味に対し、お歳暮は「1年間お世話になりました」という意味があるので、年に1度という場合はお歳暮だけでいいでしょう(^^)
今年特別お世話になった方に恒例とせずに贈りたいのであれば、熨斗(のし)の表書きを『御礼』『謝礼』『感謝』『こころばかり』にするといいそうです♪
<一般的にお中元を贈る相手>
いつもお世話になっている方
会社では取引先などに贈る場合が多いですよね!
親戚には必ず贈る必要はなく特別お世話になってる場合のみでいいでしょう。
両親には普段子供の面倒を見てもらったりお世話になってる場合に贈ったり、遠方の場合は元気にしている印として贈ったりと人それぞれです。
しかし、この様な風習を重んじる考えもあれば、他人行儀で嫌という考えもあるので、各家族の風習や相手の親御さんの性格などを考慮して贈るかどうか決めてもいいでしょう!
職場の上司
最近では上司にお中元を贈るケースは減ってきているようです。
会社で色々と取り決めがあったりするので、新入社員で分からない人は親しい先輩か総務部などの担当者に確認をしてみるといいでしょう!
自分だけ贈ってしまったり、贈らなかったりすると気まずいものです…(-_-;)
恩師や先輩
学生時代に特にお世話になったなど、今後も関係を続けていきたいという場合はお中元などを贈る人もいるようです。
主治医や習い事の先生
必ずという訳ではありませんが、特にお世話になってる場合は贈るようです。
しかし、在学中に学校の先生へお中元を贈るのはNGとされています!
仲人(なこうど)
一般的に、仲人をしてもらって3年間はお中元とお歳暮を贈るのがマナーになります。
3年過ぎた後は、あなたと仲人さんの関係によってお中元お歳暮を続けるか決めればいいと思いますよ(^^)
いきなり無くすのは気まずいという人は、暑中見舞いや年賀状の季節のお便りで感謝や挨拶を伝えるのはどうでしょうか?
スポンサーリンク
お中元の予算は?
お中元は毎年贈るものになるので、無理のない金額がいいでしょう(^^)
一般的には3,000〜5,000円が平均の予算とされています。
親戚や知人であれば3,000円、目上の人なら5,000円を目安にするといいでしょう♪
特別にお世話になった人なら5,000円〜10,000円くらいで贈る人もいますが、あまり高額過ぎると相手の負担になるので気をつけて下さいね!
お中元の贈る時期は?
お中元は地域によって送る時期が異なるため、贈る相手の地域はいつがお中元の時期なのかちゃんと把握しておきましょう!
北海道:7月15日から8月15日まで
1ヶ月と比較的期間は長めですが、北海道内でやり取りする場合は7月中旬がほとんどです。
しかし、北海道以外に住んでる方からは7月上旬に届き始めるため、北海道内のお中元の時期も少しずつ早くなってきています。
東北・関東:7月1日から7月15日まで
近年では東京・神奈川を中心にお中元の時期が早まっています。
これは関東・東北のお中元の期間が短いということが理由で、6月20日ごろから送り始める方が増えているようです。
北陸:地域によって7月と8月に分かれる
北陸では、関東と同じ7月1日から7月15日に贈る地域と北海道や関西と同じ7月15日から8月15日に贈る地域とで分かれます。
金沢などの都市部を中心とした広い範囲で関東と同じ時期に贈るのが一般的ですが、能登などは北海道・関西と同じ時期になります。
どちらなのか迷う場合は、両方にかかる7月15日に届くようにするといいでしょう(^^)
東海:7月15日から8月15日まで
静岡・愛知(名古屋)は、お盆の時期とお中元の時期が大体一致していたため、旧盆の期間にかかる7月15日〜8月15日がお中元の時期になります。
最近では関東の影響を受けて、7月中旬ごろまでにお届けする家庭が増えています!
関西・中国・四国:7月15日から8月15日まで
お中元の時期が最も早い関東の影響を強く受け、年々早くなっています。
最近では百貨店などでも7/1〜配送手配するところが多くなっています。
古くから関西に住んでいる人以外は、近年7月中旬までにお届けする家庭が増えているようです。
九州:8月1日から8月15日まで
九州は関東や東北と丸1ヶ月もお中元の時期が異なるため注意が必要です。
しかし、九州でも年々お中元の時期は早まっていて、7月中に贈る人も増えています。
沖縄:旧暦の7月13日から7月15日まで
沖縄は、特殊で旧暦の7月13日から15日までにお中元を贈ることが一般的です。
期間がかなり短いですね。
その年によって旧暦は異なるので、毎年確認する必要があります!
2019年は旧暦7月13日は8月13日、旧暦7月15日は8月15日にあたります。
九州・沖縄以外は7月15日にお届けできるようにしておいたら間違えないでしょう♪
誠意はスピード!と時期の初めにお届けしたい人はそれぞれの地域のお中元時期をしっかり確認して贈りましょう(^^)
スポンサーリンク
贈る時期を過ぎてしまったら!?
お中元の時期に仕事が忙しくてタイミング逃したり、海外出張に行っていて送れなかった…と贈る時期が過ぎてしまった場合どうしたらいいのでしょうか?
時期を逃してしまったからといって贈ってはいけないという訳ではありません!
熨斗の表書きを『御中元』ではなく、『暑中御見舞』や『暑中御伺(目上の人の場合)』として贈れば問題ありません(^^)
地域によっては時期を考えて『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』の方がいい場合もあります。
<熨斗の表書き>
北海道
7月15日から8月15日まで:『御中元』
8月16日から9月上旬まで:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
東北・関東
7月1日から7月15日まで:『御中元』
7月16日から立秋まで:『暑中御見舞』や『暑中御伺(目上の人の場合)』
立秋から9月上旬まで:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
※2019年の立秋は8月8日です(太陽と地球の位置関係によって毎年変わります)
北陸
地域によって7月と8月に分かれるので、7月の場合は関東と同じ、8月の場合は関西と同じ期間で熨斗を変えましょう!
東海
7月15日から8月15日まで:『御中元』
8月16日から9月上旬まで:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
関西・中国・四国
7月15日から8月15日まで:『御中元』
8月16日から9月上旬まで:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
九州
8月1日から8月15日まで:『御中元』
8月16日から9月上旬まで:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
沖縄
旧暦の7月13日から7月15日まで:『御中元』
お盆の時期から1〜2週間:『暑中御見舞』や『暑中御伺(目上の人の場合)』
9月にさしかかる:『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』
※2019年は旧暦7月13日〜7月15日が8月13日〜8月15日にあたるので、時期を過ぎてしまった場合は『残暑御見舞』や『残暑御伺(目上の人の場合)』の方がいいでしょう!
8月16日以降は『残暑御見舞』『残暑御伺(目上の人の場合)』と覚えておいたらいいですね♪
熨斗はどれも紅白の蝶々結びのものを選びましょう(^^)
喪中のときは…?
喪中とは、近親者が亡くなったときに一定期間故人の冥福を祈って慎ましく生活することをいいます。
この期間は、年賀状や出生祝いなどお祝い事は控えるというのが一般的です。
お中元は「日頃お世話になっている方へお礼や挨拶」として贈るものなので、お祝い事ではありません。
そのため、喪中であってもお中元を贈って問題ありませんが、贈る際に気を付けるべきことがあるのでしっかりチェックしましょう(^^)
ただ贈る相手が喪中の場合、贈る時期が忌中(きちゅう)かどうか確認した方がいいでしょう!
忌中とは、近親者が亡くなった時に喪に服する期間で、亡くなった人との血縁関係でその期間も決まります。
宗教によっても期間は異なるのですが、現在では四十九日で忌中が終わる(忌明け)とするのが一般的です。
忌明け後の場合は、例年通り同じ時期にお中元を贈っても失礼に当たりませんが、忌明け前であれば贈る時期を遅らせましょう。
『残暑御見舞』『残暑御伺(目上の人の場合)』で贈るのがいいですね!
その際に気を付けないといけないのが熨斗紙です!
通常お中元の熨斗は紅白の蝶々結びを選びますが、喪中の場合は無地の奉書紙や短冊で贈る方がいいでしょう。
紅白はめでたい象徴ですしね…
もし、喪中と知らずに通常のお中元を贈ってしまった場合は、電話や手紙で知らずに送ってしまったことを伝えて一言お詫びをしましょう。
お中元のマナー
本来お中元は、贈り物を持参し日頃の感謝を伝えに出向くことです。
しかし、最近ではインターネットで注文できるようになりわざわざ出向く人は少なくなったと思います。
出向く場合
突然お伺いするのではなく、必ずアポイントを取っておきましょう!
時間帯は早朝や昼食時を避け、午前10時〜11時、午後2時〜4時くらいにお伺いするのがいいでしょう。
急に訪問する場合は、玄関先でお中元をお渡してすぐに失礼するのがマナーです!
贈り物は風呂敷に包んでいくのが風情があっていいと思いますが、現在は百貨店やデパートの紙袋に入れて持って行く人が多いでしょう。
デパートや百貨店の紙袋でも問題ありません(^^)
贈り物を渡すときは、風呂敷や紙袋から取り出し、相手が熨斗を正面から読めるように向きを改め、両手で手渡しします。
宅配便で贈る場合
遠方に住んでいたり、なかなかお互いいそがしく会えない場合は宅配便で贈ることも多いと思います。
その場合は、送り状を郵送するのが正式なマナーです。
送り状は、挨拶の他に、何を、いつ、どこから贈ったかを書いておくと親切です(^^)
特にお中元は夏になりますので、生鮮食料品などは事前に連絡しておいた方が相手も都合がいいでしょう!
お中元のお返し
日本では半返しの考えが一般的ですが、お中元はお祝いではないためもらったからといってお返しの必要はありません。
しかし、お礼状は出すことをおすすめします!
相手に無事に品物が届いたことを知らせる意味でもあるので、贈った側も安心するでしょう♪
毎年同じ品物だと失礼?
毎年いろいろ考えて流行などを取り入れるのも良いですが、相手に大いに喜んでもらえたというものであれば毎年同じものを送っても失礼にはなりません(^^)
相手も毎年同じ時期にもらえるのであれば、楽しみにしてくれることでしょう!
《まとめ》
いかがでしたか?
関東と関西で贈る時期が違うのは知っていましたが、地域によって細かに違うのですね!
関東:7月1日から7月15日まで
関西:7月15日から8月15日まで
贈り先の地域に合わせて失礼がないようにお中元を贈り、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちをお伝えしましょう(^^)
何を贈ろうか迷ったらお中元おすすめランキングを参考にしてみて下さい♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事がよかったら、シェアして頂けると嬉しいです(^^)