花粉症の症状が出る前に!対策と予防について
2018/06/26
風邪を引いたわけでもないのに、くしゃみや鼻水が出て、鼻がつまる…
鼻はムズムズ、喉もイガイガ、頭が痛い…という人も(*_*)
今や4人に1人が花粉症と言われており、症状の違いはありますが春先にムズムズするという人は多いのではないでしょうか?
私も「花粉症じゃない!」と思っていましたが、数年前から春先になると喉がイガイガかゆくなったり、目がかゆくなったり…
むむむ(´-ω-`)
今回は花粉症の原因やしくみからその対策についてお話ししようと思います!
花粉症とは?
花粉症とは、アレルギー性鼻炎の1つで季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
花粉の飛ぶ季節だけに症状が起こりますが、日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。
多っΣ(・ω・ノ)ノ
花粉症と言えばスギ花粉がよく知られていますが、季節や地域によって様々な種類の花粉が飛散します!
花粉症がひどい人はスギとヒノキといった風に複数のアレルギーを持っている人が多いです(´-ω-`)
そうなると春先だけでなく年中症状が出るという人もいます...
花粉症の患者さんは年々増加...
1998年と2008年に比較すると、19.6%から29.8%と1.5倍に増加していますΣ(・ω・ノ)ノ
私のように短期間ちょっとムズムズイガイガするだけなので病院に行っていないという人も含めるともっと患者数は増えそうですね(笑)
花粉症になる原因とメカニズム
花粉症になる原因は体の中に侵入してくる花粉です!
その花粉を私達の体は異物(アレルゲン) と捉えます。
敵が侵入してきたー!という感じです。
その敵と戦うために体は「IgE抗体」というものを作ります。
このIgE抗体は血液中を流れて待機し、再び花粉が侵入してきた時に戦ってくれます!
IgE抗体は体の中に花粉が侵入してこないように「ヒスタミン」という化学物質を分泌して戦います!
ヒスタミンは花粉が体の中に侵入してこないように、くしゃみで吹き飛ばす・鼻水や涙で洗い流す・鼻づまりで入ってこないように防御しようとします。
これが、花粉症の症状になるんですね!
しかし、花粉が体内に入ってきたからといって何か害がある訳ではありません…
それなのに私達の体は花粉を異物(アレルゲン) と捉えて過剰に反応してしまい、IgE抗体を大量に作ってしまいます。
そして花粉症の症状は酷くなってしまうのです...
なぜ花粉に過剰反応してしまうの?
これは自律神経という神経が関わっています!
自律神経とは、昼間仕事などで興奮した時に働く交感神経と夜リラックスしている時に働く副交感神経の2種の神経系統のことです。
呼吸をしたり内臓を動かしたり24時間意識せずに働き続けてくれています(^^)
この2つは同時に働くことはなく片方が働いている時はもう片方はお休みというシーソーみたいな関係で、バランスがとても重要になります!
しかし片方ばかりが働くなどバランスが乱れてしまうと、判断能力が低下し外敵ではない花粉にも過敏に反応してしまうんです(´-ω-`)
なぜ自律神経のバランスが乱れるの?
実は自律神経が乱れる原因として腸内環境が大きく関わっているんです!
腸内環境が悪いと胃腸の働きが悪くなり自律神経の乱れに繋がります...
また逆もしかりで、自律神経が乱れると胃腸の調子が悪くなり腸内環境が悪くなります(´-ω-`)
腸が「第二の脳」と呼ばれているのは知っていますか?
腸は脳からの司令がなくても自分で判断できる臓器なんです!
この食べ物はこのまま体内に入れていいか?悪いか?の判断をしたり、脳死してしまった状態でも腸は独自で活動し続けます。
最近では「幸せだなぁ」と感じる物質セロトニンの95%が腸で作られているということが分かりました!
脳だと思ってたΣ(・ω・ノ)ノ
昔から「腹が立つ」「胃が痛む」「腑に落ちる」と言いますよね?
イライラしたり、不安な事があったり、納得したり...頭で感じるんじゃないの?と不思議に思います。
昔から何か感情とお腹は繋がっていると分かっていたのかもしれません...
これと同様に自律神経をコントロールしているのは神経細胞が集中している脳だと思われがちですが、実は腸にも脳と同じくらい神経細胞が存在しており、脳と連動して自律神経をコントロールしているんです。
腸内環境が悪化
→自律神経のバランスが乱れる
→免疫システムが誤作動を起こす
→花粉症の症状が出る
ということなんですね!
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花粉症の症状は?
花粉症の3大症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」という鼻に現れる症状です。
これは先程お話ししたように、体の中に花粉を侵入させないようにするためです!
鼻づまりが原因で「口が渇く」「味やにおいが分からない」「咳が出る」「よく眠れない」といった症状が出る場合があります。
目から花粉を侵入させないために「目のかゆみ」「涙目」といった症状や「結膜の充血」なども多く見られます。
重症になると、食欲減退・悪心などの胃腸症状、頭重感・頭痛、全身倦怠感などの全身症状も現れます。
他にも肌に花粉が付くことでその部分にアレルギー反応が起こって、カサカサしたりかゆみが出たり赤くなったりして肌荒れを引き起こすこともあります〣( ºΔº )〣
風邪との違いは?
症状が似ているため間違われやすいですが、実は全然違います!
風邪薬を飲んでるのに、全然治らないな…という人は花粉症かもしれません。
違いを確認しておきましょう(^^)
目のかゆみ
風邪で目のかゆみが起こるという事はほとんどありません。
ですので、目のかゆみがあれば花粉症だと思っていいでしょう!
くしゃみ
風邪でも花粉症でも出ますが、風邪の時はそんなにひどい事はありません。
連続して何度もくしゃみが出る場合は花粉症を疑いましょう!
鼻水
花粉症の鼻水はサラサラと水のような液体状に対し、風邪の時は初期は透明でサラッとした鼻水なのですが、数日経つと黄色くドロッとした粘性のある鼻水になります。
鼻をかんでも出てくる、流れてくる、吸い上げることができない場合は花粉症でしょう。
鼻づまり
風邪の場合、両方同時につまる事はまずありません。
しかし、花粉症の症状が酷いと両方の鼻がつまることも多々あります。
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花粉症の対策(外出時)
対策の基本は、原因となる花粉に触れないことです!
花粉飛散時に外出する時は花粉との接触をなるべく避け、家の中に持ち込まないよう工夫しましょう。
花粉情報をチェック
- 天気が晴れまたは曇りの日
- 最高気温が高い日
- 湿度が低い日
- やや強い南風が吹きその後北風に変化した時
- 前日が雨の日
は花粉要注意の日となるので気を付けましょう!
テレビやインターネットで気象情報や花粉情報を毎日チェックしてみてください(^^)
外出は控えめに
花粉の飛散の日は特に注意が必要です!
1日のうち飛散の多い時間帯は13時〜15時頃なので、なるべくその時間の外出は控えましょう。
予防グッズで接触を避ける
- 花粉症用メガネ
密着したメガネで顔との隙間から花粉が入り込んでくるのを防ぐ - マスク
鼻や口から花粉が入り込んでくれるのを防ぐ - 帽子
意外と髪にも花粉が付きやすいので、髪が隠れるような深い帽子をかぶる - コート
表面が毛羽立った毛織物などは花粉が付きやすいため、表面がなめらかな素材のコートを選ぶ
花粉症の対策(帰宅時)
玄関に入る前に衣類や髪の毛などに付着した花粉を払い落とし、室内に花粉が侵入するのを防ぎましょう!
そして帰ったらすぐに手洗い・うがい・鼻をかんで体についた花粉も洗い流しましょう。
出来れば、洗顔もした方がいいですね♪
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花粉症の対策(室内)
外からの花粉の侵入を防ぐことと室内での飛散を防ぐためにドアや窓はしっかりと閉め、こまめに室内を掃除しましょう!
掃除するときは窓を開けると思うので、花粉の少ない朝の時間がベストです!
また、花粉は湿気を含むと重たくなって落下します。
部屋に加湿器を用意すると、室内の飛散を防げますよ(^^)
花粉症の対策(就寝前)
夜寝る前になるとどうしても症状が酷くなる…という人が多いです。
寝る前は自律神経の副交換神経が優位になることにより、害のないものに対してまで過敏に反応してしまいます!
その為、花粉症の症状がひどくなってしまうんです...
また、鼻づまりからよく眠れないという人も多いです!
睡眠不足だと疲れがたまって、免疫力が低下し、さらに症状が悪化するという悪循環にはまってしまいます(´-ω-`)
しっかり寝るためにも寝る前の花粉対策は必要ですね♪
布団を外に干さない
外に布団干してしまうとどうしても花粉が付いてしまうので、布団乾燥機などを活用しましょう。
室内の中で日当たりが良い場所に干すのもいいですね♪
枕元の花粉を拭き取る
床はキレイに掃除していると思いますが、ベットにも花粉はたまっています…
寝ている時に花粉を吸い込んでしまわないように枕元の花粉を拭き取りましょう!
水で少し湿らせたティッシュやタオルで拭き取ると簡単に花粉の除去ができますよ(^^)
寝る前にお風呂やシャワーに入る
寝る前にお風呂やシャワーに入り花粉をしっかり洗い流してから布団に入るようにしましょう。
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花粉症の予防
毎年のしんどいのであれば、日頃から予防して症状を改善していきましょう!
しかし、これをしたからすぐに改善する!という訳ではないので、花粉の時期ではない時から意識して行うことがいいでしょう(^^)
自律神経のバランスを整え、免疫力をつける事によって花粉に対して過剰な反応をしなくなります!
すると、花粉が体内に入ってきてもIgE抗体を作らず、花粉症の症状が出ないという事も…
つまり、自律神経のバランスを整えることが重要です!
しかし、自律神経は自分でコントロールすることはできないので、生活習慣の見直しや生活リズムにメリハリをつけることで自律神経のバランスを整えていきましょう(^^)
①バランスのいい食生活
まずは1日3食きっちり食べましょう!
食事の回数を減らしたり間隔が空きすぎると生活習慣の乱れに繋がり、自律神経のバランスが崩れてしまいます…
その中でも特に意識して摂取した方がいいものが、
玄米・豆・煮干し・干しエビ・小エビ・ゴマなどの丸ごと食材
消化器官を活発にする苦味・辛味・酸味のある食材
腸の調子を整え消化吸収を良くしてくれる味噌・納豆・ヨーグルトなどの発酵食品
穀類・野菜・果物・海藻・甲殻類・ごぼう・イモ類・豆類などに多く含まれる食物繊維
体温を上げてくれる冬が旬の食材
です!
②適度な運動
どうしても花粉の時期は外出するのを控えてしまいますが、それ以外の時期はしっかりと体を動かしましょう!
運動不足により体力が低下すると明記のバランスが崩れることにつながり、結果的に花粉症が悪化してしまうことも…(-_-)
まずは気軽に始められるウォーキングがオススメです!
ウォーキングには、
- 血行促進
- 新陳代謝アップ
- 体脂肪燃焼
- コレステロール値改善
- 冷え性改善
- 美肌効果
- 精神や自律神経の安定
- 脳細胞の活性化
などの効果がありますよ(^^)
1日30分くらい、週2程度から行ってみてはいかがでしょうか?
③十分な睡眠
睡眠は免疫やホルモンのバランスなどいろんなものをリセットしてくれます。
しかし、睡眠不足だとリセットが出来ずにバランスを崩してしまい、花粉症の症状を悪化させる原因になってしまうことも...
毎日忙しくても夜12時までにはベットに入り、6時間以上の睡眠を心がけましょう♪
④タバコやお酒を控える
タバコの煙は鼻の粘膜を直接刺激し、鼻づまりが悪化させる原因になります。
また、アルコールは血管を拡張させてしまうため、鼻づまりや目の充血などの症状を悪化させてしまいます。
日頃から控えるのがいいですが、花粉症の時期は特に気を付けましょう(^^)
⑤悩みを抱え込まない
ストレスは自律神経のバランスを崩してしまいます…
すると、ちょっとした花粉にも過敏に反応してしまい症状もきつくなってしまいます(>_<)
それがまたストレスになって悪循環に…
日頃から趣味やスポーツなどでストレス解消をしたり、悩みを人に聞いてもらうなどして悩みやストレスを抱え込まないようにしましょう!
⑥体を冷やさない
体が冷えている低体温の状態とは自律神経の交感神経が優位の状態になります。
すると自律神経のバランスは崩れてしまいます…
体の温まる食材や飲み物を意識して摂取しましょう!
冬が旬の食材や飲み物は体を温めてくれますよ(^^)
オススメの飲み物は、最近注目を浴びているルイボスティーです♪
ルイボスティーには、
- アンチエイジング・美肌効果
- 便秘解消
- ダイエット効果
- 妊活
などの女性に嬉しい効果があり、ノンカフェインのため体を温めてくれますよ♪
カフェインは体を冷やすため飲まないようにしましょう!
朝起きで白湯を1杯飲むというのもいいですよ(^^)
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花粉症治療!?
今まで病院に行って花粉症の治療と言えば抗ヒスタミン剤などで症状の緩和をするようなものしかありませんでした。
しかし、最近では花粉にアレルギー反応が起こらないようにする治療法も出てきています!
スギ花粉症では、舌下免疫療法という新しい治療が2014年10月に健康保険の適用になりました。
舌下免疫療法とは、スギ花粉の成分を含むエキスを体内に入れることによってスギ花粉に対する体質を少しずつ変えていく療法です!
通常の経口による吸収率が20%に対し、舌下の吸収率が液体の場合50%にもなるため、効果も期待できます(^^)
この舌下免疫療法ができるのは、登録された医師のいる医療機関でのみです。
そして、この療法はスギ花粉にのみ有効です。
そのため事前に血液検査行って花粉症の原因がスギ花粉であることを調べる必要があります。
原因がスギ花粉と診断された場合は舌下免疫療法受けることが可能で、花粉の飛散が終わってから治療を開始し、少なくとも2〜3年以上毎日続ける必要があります。
治療期間は長いですが治療終了後は効果が長期間続くと期待されているので、花粉の時期の毎日の憂鬱を考えるといいかもしれませんね(^^)
《まとめ》
いかがでしたか?
花粉症に対して、メカニズム、症状、対策、予防、治療法についてご紹介しました!
毎年この時期になると憂鬱…という人も多いはず!
要は体が花粉を敵だと過敏に反応してしまい症状が出てしまうのが花粉症です。
自律神経のバランスを整えて免疫力を上げると症状が緩和したり出なくなったりする人も多いです!
日頃から自律神経のバランスを整えて免疫力を上げる生活習慣を心掛けて春に備えましょう。
そして、花粉の時期はしっかりと対策をして憂鬱な気分を乗り越えましょう(^^)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
記事がよかったら、シェアして頂けると嬉しいです(^^)