餞別を渡す時の熨斗(のし)はどうしたらいいの?
2018/04/12
餞別(せんべつ)って、友達に渡したり目上の人から目下の人へ渡すものだと思っていました…
しかし、仕事で異動する時や退職の時に渡す機会が最も多いようです!
しかし、
餞別って熨斗(のし)に包んだ方がいいよね?
どの熨斗を選んだらいいの?
書き方は?包み方は?
と、いろいろ疑問が出てきます(´-ω-`)
友達に渡すくらいならそこまで悩まないかも知れませんが、退職の際にお世話になった目上の人へ贈るとなると…
今回は、お世話になった人へ贈る餞別の疑問にお答えしようと思います(^^)
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熨斗(のし)袋や水引の種類
熨斗には種類があり、水引の色や結び方で意味が違います。
餞別を贈る時の熨斗は「紅白の蝶結び・鮑結び」の水引を使います(^^)
せっかっくなので、それぞれの意味を見ていきましょう♪
<水引の色>
慶事(けいじ:お祝い事・めでたい事)か弔事(ちょうじ:お悔やみ事・不幸)かによって色が変わります。
慶事:紅白・金銀・紅金 など
弔事:白黒・黄白・青白・銀・黒 など
<水引の結び方>
蝶結び
何度でも結び直すことができる蝶結びは「何度あっても嬉しい」というお祝い事に使います。
出産祝い・入学祝い・卒業祝い・長寿のお祝い・お中元やお歳暮 など
結び切り
固く結ばれ解くのが難しいので「繰り返す事がないように」という弔事に使います。
お葬式・快気祝い・お見舞い・結婚祝い など
※結婚に関しては、お祝いことになりますが何度も繰り返さない方が良いため、結び切りや鮑結びを使うほうがいいでしょう
鮑結び(あわじ結び)
結び切りと同じように結びを解くのが難しいのですが、両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから「末永く付き合う」という意味があり慶事でも弔事でも使えます。
熨斗(のし)袋の書き方
熨斗を選んだのはいいけど、書き方はどうしたらいいの?と悩んでしまいますよね(´-ω-`)
書くときは、ボールペンや万年筆などは使わず筆ペンで書きます!
また薄い墨やインクで書いてしまうと、用意していなかったという意味があるので失礼になってしまいます…
しっかりと濃い墨やインクを使って書いて下さいね♪
熨斗の表書き(上段)
まずは水引の上段ですが、贈る目的の言葉を書きます。
引っ越し:「御餞別」「御引越御祝」
異動・転勤:「御餞別」「御礼」
退職:「御礼」「御祝」「御退職御祝」
定年:「御礼」「御祝」「御定年御祝」
留学:「御餞別」
※目上の人に対して「御餞別」は失礼にあたるため、その場合は「おはなむけ」と書きましょう
※定年や退職後もリタイヤせず新しい道に進む場合も「おはなむけ」がいいでしょう
熨斗の表書き(下段)
水引の下段は、基本的に差出人の名前つまり自分の名前を書きます!
渡す相手の名前ではないので気をつけましょう。
しかし餞別の場合、個人ではなく複数で、職場で渡すということもあると思います。
個人(1人)の場合:氏名を中央にバランスよく書く
2人・3人の場合:向かって右側から順に、役職や年齢の高い順に書く
※上司と部下、夫婦の場合は中央に上司や夫の名前を書き、左側に部下や妻の名前を書く
※友達同士であれば、左右対称になるようバランスよく書く
4人以上の場合:代表の名前を中央に書き、左側に「他○名」と人数を書く
※メンバーのリストを中に入れて誰からなのか分かるようにする
※数字は漢数字
職場の場合:会社名を右側に書き、「○○部一同」「○○課有志一同」などと書く
※メンバーのリストを中に入れて誰からなのか分かるようにする
※メンバーのリストは目上の人から順に書く
中袋(中包み)
中袋の表側には漢数字で金額を書き、裏側には住所・氏名を書きます。
筆ペンで書くのが理想ですが、ボールペンであっても問題はありません。
壱・弐・参・伍・六・七・八・拾
阡・萬・圓
※4(死)や9(苦)は縁起が悪いので避けます
また金額の後に「也」をつけるかどうか悩んでしまいますが、これはちゃんと決まりがあるんです!
10万円以上の高額な場合は「也」をつける
10万円以下の場合は「也」をつけない
連名の場合は、総額の金額を記載しましょう!
しかし出した金額が異なる場合は、向かって右側から順に役職や年齢の高い順に書き、その下にそれぞれの金額を添えましょう。
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熨斗(のし)の包み方
まず現金ですが、できるだけ新札を用意しましょう。
結婚式の様に必ず新札でなければならないというわけではありませんが、きちんと用意していましたよという気持ちが伝わりますよ(^^)
もし、用意できない場合でもなるべくキレイなお札を用います。
お札は向きを全て揃えて、肖像画が正面から見て表・上にくるように中袋に入れましょう!
中袋を熨斗で包む際に、1つ注意が必要です!
実は熨斗の裏側はどちらを上に重ねるかで意味が違ってくるんですΣ(・ω・ノ)ノ
上向き(下側が外):「慶び・幸せを受ける」という意味で慶事の時に
下向き(上側が外):「悲しみを流す」という意味で弔事の時に
餞別は慶事になるので、中袋を熨斗で包んだら上側を折ってから下側を折り水引をかけるようにしましょう!(上向き)
メンバーリストがある場合は、中袋と一緒に熨斗で包みます(^^)
《まとめ》
いかがでしたか?
別れや新たな旅立ちのはなむけとして贈る餞別。
なかなか会う機会が少なくなることは寂しいことですが、気持ちよく送り出してあげたいですよね(^^)
定年や退職など、目上の人・お世話になった人に餞別を贈る機会も多いと思います。
きちんとマナーを守り、失礼のないようにしたいですよね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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